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人魚
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にんぎょ
ふりがな文庫
“
人魚
(
にんぎょ
)” の例文
北方
(
ほっぽう
)
の
海
(
うみ
)
の
色
(
いろ
)
は、
青
(
あお
)
うございました。あるとき、
岩
(
いわ
)
の
上
(
うえ
)
に、
女
(
おんな
)
の
人魚
(
にんぎょ
)
があがって、あたりの
景色
(
けしき
)
をながめながら
休
(
やす
)
んでいました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
イヤイヤあれは
例
(
れい
)
によりて
人間
(
にんげん
)
どもの
勝手
(
かって
)
な
仮構事
(
つくりごと
)
じゃ。
乙姫様
(
おとひめさま
)
は
決
(
けっ
)
して
魚族
(
さかな
)
の
親戚
(
みうち
)
でもなければ
又
(
また
)
人魚
(
にんぎょ
)
の
叔母様
(
おばさま
)
でもない……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
目一つの神につかまった話だの、人を
豕
(
いのこ
)
にする
女神
(
めがみ
)
の話だの、声の美しい
人魚
(
にんぎょ
)
の話だの、——あなたはその男の名を知っていますか? その男は私に
遇
(
あ
)
った時から、この国の土人に変りました。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
には、
人魚
(
にんぎょ
)
というものがすんでいるということだが、その
男
(
おとこ
)
は、この
笛
(
ふえ
)
を
人魚
(
にんぎょ
)
が
吹
(
ふ
)
くのでないかとさえ
思
(
おも
)
ったのです。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
の
間
(
あいだ
)
、
話
(
はなし
)
をする
相手
(
あいて
)
もなく、いつも
明
(
あか
)
るい
海
(
うみ
)
の
面
(
おもて
)
をあこがれて、
暮
(
く
)
らしてきたことを
思
(
おも
)
いますと、
人魚
(
にんぎょ
)
はたまらなかったのであります。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「うまいはずだ。
人間
(
にんげん
)
ではない、
人魚
(
にんぎょ
)
が
描
(
か
)
いたのだもの。」と、おじいさんは
感嘆
(
かんたん
)
して、おばあさんと
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
いました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雪女
(
ゆきおんな
)
の
白
(
しろ
)
い
歯
(
は
)
、
水晶
(
すいしょう
)
のような
瞳
(
ひとみ
)
からはなつ
光
(
ひかり
)
と、
人魚
(
にんぎょ
)
のかんむりや、
首
(
くび
)
にかけた
海中
(
かいちゅう
)
のめずらしい
貝
(
かい
)
や、さんご
樹
(
じゅ
)
のかざりからながれるかがやきは
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それなら、
私
(
わたし
)
が、
雪女
(
ゆきおんな
)
をよんできてあげましょう。また
今夜
(
こんや
)
あたり、
人魚
(
にんぎょ
)
が、
岩
(
いわ
)
の
上
(
うえ
)
にいないものでもない。いたら、
人魚
(
にんぎょ
)
も、つれてきてあげましょう。」
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、そこには、
酒
(
さけ
)
も、
果物
(
くだもの
)
も、その
他
(
た
)
の
食
(
た
)
べものもなかったのです。このつぎの
時分
(
じぶん
)
には、
人魚
(
にんぎょ
)
が
海
(
うみ
)
から
食
(
た
)
べるものをたくさん
用意
(
ようい
)
してくるといいました。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もしや、
人魚
(
にんぎょ
)
がこのかぎを
自分
(
じぶん
)
に
授
(
さず
)
けてくれて、なにかまだこの
世
(
よ
)
に
発見
(
はっけん
)
せられない、
隠
(
かく
)
された
箱
(
はこ
)
を
開
(
ひら
)
かせるためではないかと
考
(
かんが
)
えました。
彼
(
かれ
)
は、そのかぎを
持
(
も
)
って
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
りました。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“人魚”の意味
《名詞》
人魚 (にんぎょ)
上半身が人間、下半身が魚の形をした水中に生息する想像上の動物。
(出典:Wiktionary)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
“人”で始まる語句
人
人間
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