世紀せいき)” の例文
六年生の兵太郎君へいたろうくんがせんとうで、ほかの者は、そのあとに二列にならび、げんきよく、「世紀せいき若人わこうど」の歌をうたってゆきました。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
十七世紀せいきには王さまたちがエーランド島へよくりにおいでになりましたが、そのころは、領地ぜんたいがシカの猟苑りょうえんになっていました。
こうして、明治めいじ三十四(一九〇一)ねん諭吉ゆきちは、六十八さいの正月しょうがつをむかえました。それは、あたらしい世紀せいき、二十世紀せいきのはじめのとしでした。
冒険譚ばうけんだんおこなはれし十八世紀せいきには航海かうかい好奇心かうきしんもやし、京伝きやうでん洒落本しやれぼん流行りうかうせしとき勘当帳かんだうちやう紙数しすう増加ぞうかせしとかや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
帝王ていわう世紀せいきにありといふ。あやしきをきこえたる羿げいかつ呉賀ごがきたあそべることあり。呉賀ごがすゞめして羿げいむかつてよといふ。羿げい悠然いうぜんとしてうていふ、生之乎これをいかさんか殺之乎これをころさんか
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どのとほりもどのとほりもから/\で、かへつてほこりくらゐだから、足駄あしだなんぞ穿いちやきまりわるくつてあるけやしない。つまりところんでゐる我々われ/\は一世紀せいきがたおくれることになるんだね
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いく世紀せいきかのあいだには、うみりくとなったり、またりくうみになったりして、おどろくような事実じじつがあるにちがいないが、それよりも、人間にんげん生命いのちのはかなさというものを、よりつよかんじられる。
アパートで聞いた話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たう貞觀ぢやうくわんころだとふから、西洋せいやうは七世紀せいきはじめ日本にほん年號ねんがうふもののやつと出來掛できかかつたときである。閭丘胤りよきういん官吏くわんりがゐたさうである。もつともそんなひとはゐなかつたらしいとひともある。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
慶応義塾けいおうぎじゅくのわかい学生がくせいたちは、ふるい十九世紀せいきをおくり、あたらしい二十世紀せいきをむかえるために、一九〇〇ねん十二がつ三十一にち、にぎやかなかいをひらきました。
いよいよ二十世紀せいきだ。十九世紀せいき日本にっぽんは、封建制度ほうけんせいどがつづき、これをなくするために、ずいぶん、ごたごたしたなかだった。けれども、日本にっぽんはあたらしいなかをむかえたのだ。