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一脈
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いちみやく
ふりがな文庫
“
一脈
(
いちみやく
)” の例文
碧潭
(
へきたん
)
の
氣
(
き
)
一脈
(
いちみやく
)
、
蘭
(
らん
)
の
香
(
か
)
を
吹
(
ふ
)
きて、
床
(
ゆか
)
しき
羅
(
うすもの
)
の
影
(
かげ
)
の
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
むと
覺
(
おぼ
)
えしは、
年
(
とし
)
經
(
ふ
)
る
庄屋
(
しやうや
)
の
森
(
もり
)
を
出
(
い
)
でて、
背後
(
うしろ
)
なる
岨道
(
そばみち
)
を
通
(
とほ
)
る
人
(
ひと
)
の、ふと
彳
(
たゝず
)
みて
見越
(
みこ
)
したんなる。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはさておき、私のうちの
一脈
(
いちみやく
)
は、開戰と同時に皆がムヅムヅムヅとして來たやうだつた。それは、好戰國民などといつてもらひたくない、哀れな江戸ツ子の血潮のたぎりだととつてやりたい。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
緑
(
みどり
)
の
髮
(
かみ
)
、
桂
(
かつら
)
の
眉
(
まゆ
)
、
皓齒
(
かうし
)
恰
(
あたか
)
も
河貝
(
かばい
)
を
含
(
ふく
)
んで、
優美
(
いうび
)
端正
(
たんせい
)
畫
(
ゑ
)
と
雖
(
いへど
)
も
及
(
およ
)
ぶべからず。
紫
(
むらさき
)
の
帔
(
かけ
)
、
繍
(
ぬひ
)
ある
※
(
したうづ
)
、
珠
(
たま
)
の
履
(
くつ
)
をはきて
坐
(
ざ
)
しぬ。
香氣
(
かうき
)
一脈
(
いちみやく
)
、
芳霞
(
はうか
)
靉靆
(
たなび
)
く。いやな
奴
(
やつ
)
あり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唯
(
と
)
見
(
み
)
れば
池
(
いけ
)
のふちなる
濡
(
ぬ
)
れ
土
(
つち
)
を、五六
寸
(
すん
)
離
(
はな
)
れて
立
(
た
)
つ
霧
(
きり
)
の
中
(
なか
)
に、
唱名
(
しやうみやう
)
の
聲
(
こゑ
)
、
鈴
(
りん
)
の
音
(
おと
)
、
深川木場
(
ふかがはきば
)
のお
柳
(
りう
)
が
※
(
あね
)
の
門
(
かど
)
に
紛
(
まぎ
)
れはない。
然
(
しか
)
も
面
(
おもて
)
を
打
(
う
)
つ
一脈
(
いちみやく
)
の
線香
(
せんかう
)
の
香
(
にほひ
)
に、
學士
(
がくし
)
はハツと
我
(
われ
)
に
返
(
かへ
)
つた。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一脈”の意味
《名詞》
一連の繋がり。ひと続き。ひとつの関連。
一筋。葉脈などの一つ。
すこし。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
脈
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥