非常ひじやう)” の例文
さいはひ非常ひじやうなる同情どうじやう好意かういもつて一億圓おくゑんのクレデイツトの設定せつていをすることが出來できたことは、日本にほん財界ざいかいつて此上このうへもなき次第しだいである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
ものゝかんかた非常ひじやう鋭敏えいびんで、はなみゝはだなどにれるものをするどることの出來できめづらしい文學者ぶんがくしやであつたことをせてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼方かなた山背やまかげからぞろ/\とあらはれてたが、鐵車てつしやるやいな非常ひじやう驚愕おどろいて、奇聲きせいはなつて、むかふの深林しんりんなかへとせた。
それをおもふと、つくゑむかつたなりで、白米はくまいいてたべられるのは勿體もつたいないとつてもいゝ。非常ひじやう場合ばあひだ。……かせがずにはられない。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
宗助そうすけこの可憐かれん自白じはくなぐさめていか分別ふんべつあまつて當惑たうわくしてゐたうちにも、御米およねたいしてはなはどくだといふおもひ非常ひじやうたかまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
返事へんじいから二けましたがそれでも返事へんじいからじゆくではどうなつたことかと非常ひじやう心配しんぱいして責任せきにんつたものは一ねむらなかつたくらゐ
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
かゝる大發掘だいはつくつこゝろみてから、非常ひじやう此所こゝ有名いうめいつたが、いま兒島惟謙翁こじまゐけんおう邸内ていない編入へんにふせられて、とて普通ふつうでは發掘はつくつすること出來できずにた。
非常ひじやうなもんだよ。きみこといてくれた。おれ頭腦づなう明晰めいせきを一層確實そうかくじつ證據しようこだてる機會きくわいあたへてくれたこときみ感謝かんしやするね。ちたまへ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
と、或朝あるあさはや非常ひじやう興奮こうふんした樣子やうすで、眞赤まつかかほをし、かみ茫々ばう/\として宿やどかへつてた。さうしてなに獨語ひとりごとしながら、室内しつないすみからすみへといそいであるく。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼等かれらはさういふ仕事しごとがあるのではかくにもひとよりも先立さきだつて非常ひじやういそいだのであつたが、それでもこめせるまでにはいへうち薄闇うすくらつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
縱令たとへ熱帶ねつたいでなくとも、多神教國たしんけうこくには化物ばけもの發達はつたつした。たとへば西藏ちべつとごとき、その喇嘛教らまけう非常ひじやう妖怪的えうくわいてき宗教しうけうである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
そして、線の非常ひじやうに太い、高らかなリズムをもつてゐるやうな表現力へうげんりよくが鋭く心に迫つて來るやうながします。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
一新いつしんはじめ、大久保公遷都せんとけんじて曰ふ、官軍已につと雖、東賊とうぞく猶未だほろびず、宜しく非常ひじやうだんを以て非常の事を行ふべしと。先見の明と謂ふ可し。
のちあるしよ感冐かんばう豫防よばうするに冷水浴れいすゐよく非常ひじやう利益りえきあるよしふたゝ冷水浴れいすゐよくおこなひ、春夏しゆんかこう繼續けいぞくするをしも、寒冷かんれいころとなりては何時いつとなくおこたるにいた
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
四ばんに小児の警固けいごおもひ/\身をかざりてしたがふ。次に大人の警固けいご麻上下つゑを持て非常ひじやうをいましむ。
毎号まいがう三千さんぜんづゝもるやうなわけで、いまつとめて拡張かくちやうすれば非常ひじやうなものであつたのを、無勘定むかんじやう面白半分おもしろはんぶんつてために、つひ大事だいじらせたとはのちにぞ思合おもひあはされたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
奇妙々々きめう/\!』とあいちやんがさけびました(非常ひじやうおどろいたためなんつていかちよつわからず)『いまわたしは一ばんおほきい望遠鏡ばうゑんきやうのやうに、何時いつそといたッきりだわ!左樣さやうなら、 ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ゆるされ其外十人の足輕あしがるは前後に立並たちならび若や道中にて非常ひじやうの事も有ばとてもつぱら用心をぞ爲たりけり斯て始の夜は藤澤宿にて泊り以前世話に成たる旅籠屋はたごや何某なにがしが家に行てあつれい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
主人あるじ忠實ちゆうじつひとであるから、非常ひじやう歡迎くわんげいしてれた。はひつてると女中ぢよちゆう一人ひとり
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
たヾ一人ひとりありしいもとれと非常ひじやうなかよかりしが、いませてなにもなき、そのいもと姉樣ねえさま正寫そつくりにて、いま在世あらばとこひしさへがたく、お前樣まへさま姉樣ねえさまなればれにはいもとやうおもはれて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかるに昨年さくねん十一ぐわつ二十一にちに、今年こんねんぐわつ十一にちおい金解禁きんかいきん決行けつかうすることに決定けつてい發表はつぺうたことは我國經濟わがくにけいざいため非常ひじやう仕合しあはせである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
じつ非常ひじやう手段しゆだんではあるが、※日くわじつ自動鐵車じどうてつしやすなすべりのたに陷落かんらくしたとき君等きみらすくはんがため製作せいさくした大輕氣球だいけいきゝゆうが、いまのこつてる。
ことに、その引手茶屋ひきてぢややには、丁度ちやうど妙齡としごろになるむすめ一人ひとりあつて、それがその吉原よしはらるといふことを、兼々かね/″\非常ひじやうきらつてる。むすめまち出度でたいとふ。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
成效せいかう」と宗助そうすけ非常ひじやうえんとほいものであつた。宗助そうすけういふ雜誌ざつしがあるとことさへ、今日迄こんにちまでらなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私が「和解」を非常ひじやうに傑れた作品さくひんだと主張するに反して、井汲や小島は「和解」を餘り感心かんしんしてゐないのです。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
とき幾多いくた民家みんか猶且やつぱり非常ひじやう慘害さんがいかうむつて、村落むらすべては自分じぶんしのぎがやつとのことであつたので、ほとんど無用むようであるれう再建さいこんかへりみるものはなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
A 葉書はがきくわんするきみ知識ちしき非常ひじやう豐富ほうふだね。をんなはなしばかりが專門せんもんかと思つたら、葉書はがきの話も專門せんもんだね。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
はれさくごと到着たうちやくしてると、新聞連しんぶんれん今日けふすくない。坪井博士つぼゐはかせ歸京ききやう準備じゆんびをしてられる。博物館はくぶつくわんからは、和田氏わだし一人ひとりだけだ。しかし、高等野次馬かうとうやじうま非常ひじやうおほい。
呼出す此時正面しやうめんには松平縫殿頭ぬひのかみ殿少し下りて右の座へ梶川かじかわ庄右衞門殿次には公用人こうようにん櫻井文右衞門田村治兵衞此方には川上さだ八石川彌兵衞浦野うらのもん兵衞縁側際えんがはぎはには足輕あしがる五六人非常ひじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そこで内心ないしん非常ひじやうおどろいたけれどなほも石を老叟らうそうわたすことはをしいので色々いろ/\あらそふた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さうしてみ、つたものだ。また非常ひじやう自由主義じいうしゆぎ人間にんげんなどもつたツけ。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あいちやんはかつ法廷ほふていつたことがありませんでした、たゞそれを書物しよもつんだばかりでしたが、それでも其處そこにある大抵たいていものることが出來できたので、非常ひじやうよろこんでゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
石橋いしばしわたしとのこの時の憤慨ふんがいふ者は非常ひじやうであつた、何故なにゆゑ山田やまだ鼎足ていそくちかひそむいたかとふに、これよりさき山田やまだ金港堂きんこうどうから夏木立なつこだちだいする一冊いつさつを出版しました、これ大喝采だいくわつさい歓迎くわんげいされたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
箇月かげつらずの短時日たんじじつおいかくごとまへ好結果かうけつくわあらはしたとふことをかんがへると、國民自體こくみんじたい非常ひじやうよろこんでいことであらうとかんがへる。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
有力いうりよくなる軍器ぐんきへば、非常ひじやうなる爆發力ばくはつりよくいうする彈丸だんぐわん種類しゆるいかしら、それとも、一種いつしゆ魔力まりよくいうする大砲たいほう發明はつめいであらうか。
全體ぜんたいからつて、すくなくとも從來じゆうらいの四ぶんの一の手數てかずがなくなるてんからても、前途ぜんと非常ひじやう有望いうばう事業じげふであると、小六ころくまた安之助やすのすけはなしたとほりをかへした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まへまたなんだ、つてゞもゆすぶつてゞもおこせばいのに——しかしつかれた、わたし非常ひじやうつかれてる。おまへわかれてから以来このかた、まるで一目ひとめないんだから。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とき女房にようばう非常ひじやう疲憊ひはいしてたが、我慢がまんをするからといつたばかりに卯平うへいはぐつとちかられてした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だい覇圖はと夢物語ゆめものがたり奉天城外ほうてんじやうぐわいつゆえてしまつたが、れい張作霖ちやうさくりん非常ひじやう麻雀好マアジヤンずきだつたとふ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
水谷氏みづたにし非常ひじやう兒島家こじまけ好意かういよろこび、一人いちにんもつ此聖跡このせいせきらすべきでいとして、斯道しだうのオーソリチーたる坪井博士つぼゐはかせ、それから華族人類學會くわぞくじんるゐがくくわい牛耳ぎうじらるゝ二絛公爵にでうこうしやく通知つうち
翌日よくじつあめあさからしよぼ/\とつて陰鬱いんうつきはまる天氣てんき溪流けいりうみづしてザア/\と騷々さう/″\しいこと非常ひじやう晝飯ひるめし宿やどむすめ給仕きふじて、ぼくかほわらふから、ぼくわらはざるをない。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かれ其後そのご病院びやうゐんに二イワン、デミトリチをたづねたのでるがイワン、デミトリチは二ながら非常ひじやう興奮こうふんして、激昂げきかうしてゐた樣子やうすで、饒舌しやべことはもうきたとつてかれ拒絶きよぜつする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
墮馬髻だばきつのものたるや、がつくり島田しまだふにおなじ。あんずるに、つぶしひ、藝子げいこなげひ、やつこはた文金ぶんきん島田髷しまだまげのがつくりとるは、非常ひじやうときのみ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これが非常ひじやう有効ゆうかうであつたので、(勿論もちろん先輩中せんぱいちうすで小萬鍬せうまんぐわもちゐてひとつたさうだが、それは三ぼんづめの、きはめてせうなるものまへ鍛冶屋かじやに四ほん大形おほがたのを別誂べつあつらへするなど
そして、おくさんのねつ心な賛成さんせいた上で、くるしい内からやうやく工めんして、非常ひじやう期待きたいとともにもとめたのが、ちの一万二千三百七十五がうといふたつた一まいの、その△△債劵さいけんなのであつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
今年ことし非常ひじやうあつさだつた。また東京とうきやうらしくない、しめりびた可厭いや蒸暑むしあつさで、息苦いきぐるしくして、られぬばん幾夜いくよつゞいた。おなじくあつかつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
發掘はつくつはじめ(其他そのた方面はうめんおい角力すまふつた)てからは、身體しんたい健康けんかう非常ひじやう良好りやうかうで、普通ふつう土方どかたとしても一にんまへ業務げふむれるやうつてると、益々ます/\おほおほきく遺跡ゐせきやうになり
それが、非常ひじやうひと雜沓ざつたうする、江戸えど十字街じふじがい電車でんしや交叉點かうさてんもあるし、大混雜だいこんざつなか有樣ありさまなんです。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)