“救”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すく55.1%
たす24.1%
すくい14.6%
すくひ3.2%
すい0.6%
すくう0.6%
すくお0.6%
すくふ0.6%
たすか0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南洋(なんよう)のあまり世界(せかい)の人(ひと)たちには知(し)られていない島(しま)に住(す)んでいる二人(ふたり)の土人(どじん)が、難船(なんせん)から救(すく)われて、ある港(みなと)に着(つ)いたときでありました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼(かの)時妾目前(まのあた)り、雄が横死(おうし)を見ながらに、これを救(たす)けんともせざりしは、見下げ果てたる不貞の犬よと、思ひし獣もありつらんが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
納戸へ転込(ころげこ)んで胸を打って歎くので、一人の婦人(おんな)を待つといって居合わせたのが、笑いながら駆出して湯の谷から救(すくい)に来たのであった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
如何(いか)なる罪やあらげなく閉(た)てらるる扉に袂(たもと)を介(はさ)まれて、もしもしと救(すくひ)を呼ぶなど、未(いま)だ都を離れざるにはや旅の哀(あはれ)を見るべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「そして、みなさまの救(すい)いの手を、敵(てき)のなかで待っていますと」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわんや数頭を殺(あや)め、わずかに一頭の餓(うえ)を救(すくう)べきものにおいてをや。その餓るやその勢必ずあい喰(くらう)に至らん。あに上世の虎は目今(もっこん)の猫のごとく、太古の熊は今日の犬のごとしというべけんや。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
里子は怨霊の本体を知らず、たゞ母も僕も此怨霊に苦しめられて居るものと信じ、祈念の誠を以(もっ)て母と所天(おっと)を救(すくお)うとして居るのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
救(すくふ)道利(だうり)にてみな此内にこもる聖君(せいくん)の御賢慮(ごけんりよ)御いさをし也
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「一ばんごてると思った若旦那が案外あっさりしてなさったので救(たすか)りました」
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)