“翌日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくじつ40.5%
あくるひ39.2%
あす10.0%
あした9.4%
あけのひ0.6%
あくるふ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おさよは、よるそとて、だれがくるまいてゆくかたのを、うちひとたちにづかれなかったとおもったのに、翌日よくじつ、みんなのまえ
少女がこなかったら (新字新仮名) / 小川未明(著)
枇杷の実はわたくしが始めて心づいたその翌日あくるひには、早くも一粒をも残さず、近処の蝉取せみとりに歩く子供等のぬすみ去るところとなった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
翌日あすは茫漠たる那須野なすのはらを横断して西那須野停車場ステーション。ここで吾輩は水戸からの三人武者と共に、横断隊に別れて帰京の途に着いた。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
自分達は是非共翌日あしたの朝の汽車で和歌山から大阪へ向けて立たなければならなかった。自分は母の命令で岡田のうちまで電報を打った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
方十町に響きて、はじめはその所知れざりしが、次第に近く聞きつけ、その村の産土神うぶすなの森の中なり。折としてかがりを焚くことあり。翌日あけのひ見れば青松、柴の枝、燃えさして境内にあり。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そうして、知らぬ顔をして、翌日あくるふ同じ牛を又納めた。役人は毎日々々同じ牛を何遍も買っていた。が仕舞に気が付いて、一遍受取った牛には焼印を押した。ところがそれを知らずに、又偸み出した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)