“拒絶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょぜつ39.3%
ことわ28.6%
きよぜつ10.7%
ことわり7.1%
はねつ3.6%
けんつき3.6%
ことわっ3.6%
はねつけ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日は、病菌がすこし大がかりに持ちこまれるというにすぎないんだ。むろん、大がかりな病菌の持ち込みは、できれば拒絶きょぜつするにこしたことはない。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
接待とりもちの村嬢や酌婦おんななどが、銚子を持って右往左往し、拒絶ことわる声、進める声、からかう声、笑う声、景気よさは何時いつまでも続いた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
翌日よくじつ同志達どうしたちみんなから醵金きよきんした入院料にふゐんれうつて、彼女かのぢよ屍體したいりにた。すると、黒衣こくいばうさんたちが、彼女かのぢよ周圍しうゐいたが、K斷然だんぜんそれを拒絶きよぜつした。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
さうとは存じながら、やつぱり私の手前勝手で、如何いかにともその気に成れませんので、むを得ず縁談の事は拒絶ことわりを申しましたので御座います
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「子芋が出来ると、親芋の味がなくなります。私は子芋を拵へようとは思ひません。」と親芋のやうな土だらけの頭をつて、きつぱり拒絶はねつけてしまふ事にきめてゐる。
もうあッちのとこへ来らッしゃんな、ときッぱりと拒絶けんつきいたしました。
しかし私は『細木を斬ることばかりは出来ません。あれは私の親友ですから。……もし何うしても斬ると仰せられるなら、余人にお申付け下さい』と拒絶ことわったのじゃ。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼様あんな松島様などの言ふことが何の証拠になりますと拒絶はねつけりましたの、それツきり道時も何も言ひませんでしたがネ、昨日ですよ、外務省やくしよから帰りましてネ、服もあらためずに言ふんです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)