“黒衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろご45.8%
こくい25.0%
こくえ16.7%
くろこ4.2%
くろぬの4.2%
くろんぼ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとりの男の目まぜに働く四、五人の黒衣くろご、それはまさしく、徳川万太郎を暗殺することのくじを引きあてた、雲霧くもきり仁三にざの一組です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一足ひとあしさきに、白樺をりて追いすがった咲耶子は、いましも施無畏寺の境内けいだいへ、ツウとかくれこんでいった黒衣こくいのかげをつけて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここによきはかりごとこそあれ、頃日このころ金眸きんぼう大王が御内みうちつかへて、新参なれどもまめだちて働けば、大王の寵愛おおぼえ浅からぬ、彼の黒衣こくえこそよかんめれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
川へ飛込めば下には船が待つて居て救ひあげてくれるし、往來の松の枝に首を吊ればそつと後ろから抱き上げてくれる黒衣くろこが着いて居る。
いったん地にすてた黒衣くろぬのがフワッといきおいよくびついてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ台詞せりふの呑み込みが悪く、年中黒衣くろんぼがついていた。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)