“正”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まさ52.1%
しょう16.8%
ただ13.0%
たゞ6.0%
せい3.6%
しやう1.4%
しよう1.2%
ただし1.2%
まさし0.8%
たゞし0.6%
シヤウ0.6%
プラス0.4%
まさに0.2%
しゃう0.2%
ただしき0.2%
ただしく0.2%
たゞしき0.2%
たゞしく0.2%
ちゃん0.2%
0.2%
スパー0.2%
タダ0.2%
テーゼ0.2%
マサ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして今にあれで地球磁気の原因が分るはずなんだと言うと、中には「まさ団栗どんぐりのスタビリティを論じて天体の運動に及ぶたぐいだね」
こんどやってきたら、鉄砲てっぽうころしてしまうといっているひともあるくらいです。けれど、しょうちゃんは黒犬くろいぬをかわいがっていました。
僕がかわいがるから (新字新仮名) / 小川未明(著)
おばあさんは、おじいさんのいわれたことは、みんなただしいとしんじていました。そして、なるほど、それにちがいないとかんじたのです。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
本艦ほんかん一令いちれいした推進螺旋スクルーなみつて進航しんかうはじめた。規律きりつたゞしき軍艦ぐんかん甲板かんぱん、かゝる活劇さわぎあひだでもけつしてその態度たいどみだやうことはない。
これが家中の大多数で、潮あい次第で、時にはかん阿諛あゆし、時にはせいくみし、流れにまかせていかださおさすようにうまくその日その日を渡ってゆく。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
定番、大番、加番の集まつた所で、土井はしやう九つどきに城内を巡見するから、それまでにかく持口もちくちを固めるやうにと言ひ付けた。それから士分のものは鎧櫃よろひゞつかつぎ出す。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
つくろひなきしようところこ〻もとにたゞ一人ひとりすてゝかへることのをしくをしく、わかれてはかほがたきのちおもへば、いまよりむねなかもやくやとしておのづかもふさぐべきたねなり。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父母寵愛してほしいままそだてぬれば、おっとの家に行て心ず気随にて夫にうとまれ、又は舅のおしただしければ堪がたく思ひ舅をうらみそしり、なか悪敷あしく成て終には追出され恥をさらす。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今は疑ふべくもあらず、彼はまさしく人目を避けんと為るなり。すなはち人を懼るるなり。故は、自らとがむるなり。彼は果して何者ならん、と貫一はいよいよ深く怪みぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
よつすみやかやかた召返めしかへし、いて、昌黎しやうれいおもてたゞしうしてふ。なんぢずや、市肆しし賤類せんるゐ朝暮てうぼいとなみに齷齪あくさくたるもの、一事いちじちやうずるあり、なんぢまなばずしてなにをかなすと、叔公をぢさん大目玉おほめだまくらはす。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
シヤウの物を見たら、これはほんたうに驚くのかも知れぬが、寫眞だけでは、立體感を強ひるやうな線ばかりが印象して、それに
山越しの弥陀 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
このプラスマイナスとの差によって地温が決定されるはずである。問題は正の方を出来るだけ多くして、負を少なくするように努力するのが唯一の道である。
泥炭地双話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
只洪鐘のみ存ぜり。耳塚を経て寺門前茶店に至て撫院を待。まさに申後なり。薄暮撫院来る。遂に従て行く。伏見街道に至れば已に夜なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
側面そくめん何處どこからてもしゃうめん贋無まがひなしのロミオぢゃ。
しかもよこしまただしきに敗け、最後の勝利は公子に帰して、月桂樹は幼い天才に渡ります。——神よ、正しき者に幸あれ!
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
費府ひふは、桑港そうこうに次で市政の紊乱びんらんせる所であった、ぜソウなったかというに、費府はクエーカー宗の人々の建てた市で、クエーカー宗ではおのれをただしくすということに重きを置くものだから
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
上は則ち乾霊あまつかみの国を授けたまふうつくしびに答へ、下は則ち皇孫すめみまたゞしきを養ひたまひしみこゝろを弘めむ。然して後に六合くにのうちを兼ねて以て都を開き、八紘あめのしたおほひていへむこと、亦からずや。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
我はこの時かのさち多きむれ先手さきての、容端かたちたゞしく歩履あゆみいうにこなたに進み來るをみたり 八五—八七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此の頃は何方様どちらさまへ参りましても洋犬かめが居りまして、其の洋犬かめが御主人の使つかいをいたし、あるいは賊を見て吠える所で見ますれば、他人と主人とはちゃんと自然に其の区別を知って居りますので。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
為世は晩年にその子にみな先立たれ、それから未曾有みぞうの大乱に遭遇し、そして吉野朝と京方との対立が持久的状態にふみ入ろうとするところまでに見て死んだのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
スベテノゲンタダシク、スベテノゲンウソデアル。所詮ショセンイカダウエンヅホツレツデアル、ヨロメキ、ヨロメキ、キミモ、ワタシモ、ソレカラ、マタ、林氏ハヤシシハゲシク一様イチヨウナガサレテルヨウダ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
さうしてこの「ジユンテーゼ」の中にあつて「テーゼ」も「アンテイテーゼ」も共に破壞され、高められ、保存(Aufheben)されることである。故にそれは單に認識の法則なるに止らずして又本質發展の法則である。
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
亀卜・鹿卜では、灼き出されてひび入つた町形マチカタの事だ。町形を請ひ出す手順として、中臣太詔詞を唱へて祓へ浄める。其に連れて卜象もマサしく顕れて来る。