“波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみ93.7%
3.4%
1.9%
やつ0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔はあ、では一寸行ってまいります。〕木の青、木の青、空の雲は今日も甘酸あまずっぱく、足なみのゆれと光のなみ。足なみのゆれと光の波。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
俊成卿はひと云ふ行の「あひ」を草木の和行のあゐに、其の外戀を木居こゐにかける。こんな「いひかけ」が出て來ます。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
秋ながらうっとりと雲立ち迷い、海はまっ黒にひそみたり。大気は恐ろしく静まりて、一陣の風なく、一だに動かず、見渡す限り海に帆影はんえい絶えつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
グーンと沈んで甲板をザアザアザアと洗われながら次の大山脈のドテッ腹へもぐり込む。なんしろ船脚ふなあしがギッシリと重いのだから一度、大きなやつにたたかれると容易に浮き上らない。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
執術トルワザ鈍有丹ニブカラムニ炎曜カヾヤク 金造コガネヅクリ大刀タチ何将為ナニセム
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)