“ハ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
9.8%
6.6%
6.6%
4.9%
4.9%
4.9%
4.9%
4.9%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
Х1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
禿1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
・山のの月のしばし雲と遊ぶ
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
ヘバリツイテイル枯レタツタ一スジヲ、ステッキデパリパリギトリ、ベツダン深キ意味ナク、ツギニハ、エイット大声、狐ノ石像ニ打ッテカカッテ、コレマタ、ベツダン高イ思念ノ故デナイ。
走ラヌ名馬 (新字新仮名) / 太宰治(著)
水たまる 依網ヨサミの池に ヌナハくり へけく知らに 堰杭ヰグヒつく川俣カハマタの江の 菱殻ヒシガラの刺しけく知らに、我が心し いや愚癡ヲコにして(大鷦鷯命——日本紀)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
武蔵ノ常ニキシ刀ハ、伯耆安綱ナリシ由、然ルニ熊本ニ来リテ後、沢村友好(大学)ノ世話ニナリタリトテソノ刀ヲ礼トシテ贈リタリ。今モ、ソノ刀沢村家ニ在リ。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
触るか、殖ゆか、ゆか。古い文献にも、既に、知れなかつたに違ひない。
道は白々と広く、夜目には、芝草のつて居るのすら見える。当麻路タギマヂである。一降りして又、大クダりにかゝらうとする処が、中だるみに、やゝヒラタくなつてゐた。梢のトガつたカヘの木の森。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門の閾から、伸び上るやうにして、山のの空を見入つて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
監物ケンモツ直政、柴田ト合戦ノ時、十文字槍ヲモテ、柴田ガ金ノ御幣ノ馬符ヲ奪ヒ取ル。コノ時、小塚藤右衛門、セ懸リ、直政ニアツマル。直政御幣ヲ捨テ、藤右衛門ヲ組伏セ、首ヲ取ル。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七条信隆の室で“——歌詠ミ、絵ヲ書キ、アクマデ御心ニ情、オシマス人ナリ”とある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神風の 伊勢の海の大石オヒシに 這ひモトホろふ細螺シタダミの いモトホり、伐ちてしやまむ(神武天皇——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たとえば法住寺殿ほうじゅうじでん合戦の当日の記事でも、九条兼実の玉葉には「——十一月十九日、己酉キイウテンカゲル、時々小雨」とあるが、藤原経房の吉記きっきだと「十一月十九日、己酉、テンレル」
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うん。けづな※ごだもな。たぐれでばがり居で、一向仕事けるもさないで。今日も町で飲んでらべぁな。うな爺※ごにるやなぃじゃぃ。」
十月の末 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
正宗の大刀のよりも、国のため するどき筆の鉾フルひみむ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
上元の歌垣が、漢訳せられ、習合せられて、踏歌節タウカノセチとなつた事は、疑ひもない事である。さすれば、其み出しの部分の、主因となつて、歌合せの形をまとめて来た径路も察せられる。
此歌、通例は、結句を「えれば生える様に、まかせて置けばよい」
古代中世言語論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
佐韋サヰ川よ 霧立ちわたり、畝傍山 さやぎぬ。風吹かむとす(いすけより媛——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
多くは金銀紙をり、又は金箔などを附けて目籠の目を塞ぎ、或は木細工の刳り物などを用ゐて居るのは、元来此物がをぎしろであつて、魔を嚇すが本意ではなかつたことを暗示し
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
瀬川が話しはじめて、瀬川が切符をくれて、一緒に行くときまって、秋山宇一はМХТのすばらしさを力説した。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
伸子は、МХТの演出方法の詮索よりも、その成功した効果でひきおこされた人間的感動に一人の見物としてより深くつつまれているのだった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
夫おあねさとりしより、自分のきりもの着物をうり、其銭をもち大坂にくだり、其悪もの二人をあいてに死ぬるかくごにて、ものふところにしてけんくわ喧嘩致し
両行リョウコウ砕玉サイギョク陽春ヲ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巧言令色足恭コウゲンレイショクスウキョウウラミカクシテノ人ヲ友トスルハ、丘コレヅ とか、生ヲ求メテモッテ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ狷者ケンジャサザル所アリ とかいうのが
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
是に其妻牟久ムクの木実と赤土ハニとを、其夫に授け給えば、其木の実をクイ破り、赤土を含みて唾き出し出し給えば、其大神呉公を咋破りて唾出すと思して、心にしく思して、ミネましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
やゝアヲみを帯びた皮膚に、心もち細つて見える髪が、愈々イヨイヨ黒くえ出した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
難波津に御船てぬと聞え来ば、ひもときさけて、立ちはしりせむ(巻五)
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
執術トルワザ鈍有丹ニブカラムニ炎曜カヾヤク 金造コガネヅクリ大刀タチ何将為ナニセム
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして、オヨソ一月は、後から後から替つた色のが匂ひ出て、禿げた岩も、一冬のうら枯れをとり返さぬ柴木山も、若夏の青雲の下に、はでなかざしをつける。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伊波さんは、組踊りに対して、踊りのある事を説かれた。「くみ」と「は」との対照は、やまと移しである。端唄踊りが、正式優雅な組踊りの「くづれ」として、はをどりと言はれたらしい。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御馬ミウマノ皇子、三輪ミワ磐井イハヰの側で討たれる時、井を指して詛した語は「此井は百姓のみ唯飲む事を得む。王飲むに能はじ」
かうした現実が、歌や物語や、江戸貢進使の上り・下りの海道談に、夢想をせ勝ちのやまとの、茲も血を承けた、強い証拠らしい気を起させたであらう。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
是をヒロむ間に、逃出でますを、猶追いしかば、亦た其右のみみづらに刺させる湯津津間櫛ユツツマグシを引き闕ぎて、投げ棄て給えば、乃ちタカムナなりき。是を抜き食む間に、逃げいでましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)