“馳(ハ)” の例文
横佩墻内(ヨコハキカキツ)に住む限りの者は、男も、女も、上(ウハ)の空になつて、洛中洛外を馳(ハ)せ求めた。さうした奔(ハシ)り人(ビト)の多く見出される場処と言ふ場処は、残りなく捜された。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
堀監物(ケンモツ)直政、柴田ト合戦ノ時、十文字槍ヲモテ、柴田ガ金ノ御幣ノ馬符ヲ奪ヒ取ル。コノ時、小塚藤右衛門、馳(ハ)セ懸リ、直政ニ蒐(アツマ)ル。直政御幣ヲ捨テ、藤右衛門ヲ組伏セ、首ヲ取ル。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
急ギ馳(ハ)セ参(サン)ジラレヨ
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)