“蒐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつ63.2%
かか24.1%
かゝ4.5%
あつま3.0%
2.3%
かゝる0.8%
0.8%
がか0.8%
アツマ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だからさ、今年もすでに、心がけて、すでに十万貫に価する珍器重宝ちょうほうは、この北京ほっけいの古都を探って、ひそかに庫にあつめてあるわさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど通りかかった相乗俥あいのりぐるまがありましたからそれに乗って幌をすっかり下して、その中から二階のボーイさんを呼び出してもらって
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やゝ老いた顔の肉はいたく落ちて、鋭い眼の光の中に無限の悲しい影を宿しながら、じつと今打ちにかゝらうとした若者の顔をにらんだ形状かたち
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
案の定四郎兵衛の軍は崩れて退き、明軍はく如くに馳せ上って来る。勘兵衛見て、時分はよしあつまり給えと云う。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
平三が我を忘れて拳を固めて追ひけると彼等は一生懸命に逃げる、平三は勢を示しただけで一寸立ち止ると彼等も向うの方で立ち止つて前と同様なことを繰返す、又追へば逃げ
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
せよと言ひながら腰の一刀引拔ひきぬきつゝ身構みがまへなせばわるものどもは打笑ひ何の小癪こしやくあをさい息杖いきづゑとりのべ打てかゝるを此方はさわがず切拂ひ又打込を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
狡智にけたベナビデスのおもてけて拳銃を発射する時の喜びばかりがくすぐるように、胸に込み上げていたのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
蒲生がもう飛騨守の兵士長原孫右衛門が獲たという説もあり、なお一説には、稲葉八兵衛、伊沢吉介、古田八左衛門、古田加助、四人がかりで、辛くも捕ったという伝えなどもあって
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
監物ケンモツ直政、柴田ト合戦ノ時、十文字槍ヲモテ、柴田ガ金ノ御幣ノ馬符ヲ奪ヒ取ル。コノ時、小塚藤右衛門、セ懸リ、直政ニアツマル。直政御幣ヲ捨テ、藤右衛門ヲ組伏セ、首ヲ取ル。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)