“才”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さい53.8%
ざえ12.3%
サイ10.8%
ザエ7.7%
さえ3.1%
わずか3.1%
わづか3.1%
さあ1.5%
かしこき1.5%
ざい1.5%
せい1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間のさいがあつたからである。だが、社々では、人形か仮面かを使うた処が多い。遂に人形が主神と考へられる様にもなつた。
縱令よしや色は衰ふとも、才情はむかしのまゝなるべし。かへす/″\もにくむべきはベルナルドオが忍びて彼ざえ彼情を棄てつるなる哉。
ともかくも、神楽においては、サイは、これで引きこみになる訣で、全体の趣きから見ても、名残惜しみの様子が見えてゐる。
新しい唐の制度の模倣ばかりして、漢土モロコシザエが、やまと心に入り替つたと謂はれて居る此人が、こんな嬉しいことを言ふ。家持は、感謝したい氣がした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
新しい唐の制度の模倣ばかりして、もろこしさえがやまと心に入り替つたと謂はれて居る此人が、こんな嬉しいことを言ふ。家持は感謝したい気がした。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
十月さくわずかに二歳で家督相続をした成善と、他の五人の子との世話をして、一家いっかの生計を立てて行かなくてはならぬのは、四十三歳の五百であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
犬にも非ず、猫にも非ず、なんぢに似たる者よと思ひけれど、言争いひあらそはんは愚なりと勘弁して、彼はわづかに不快の色をせしのみ。満枝は益す独りれて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さあちゃんを呼んで来ましょうか、私は上手に話せませんもの。」と言う、覚束おぼつかない娘の口から語る、照吉の身の上は、一層夜露に身に染みたのであった。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのゝち銭にかしこき人かの池のほとりに混屋ふろやをつくり、かけひを以て水をとるがごとくして地中の火を引き湯槽ゆぶねかまどもやし、又燈火ともしびにもかゆる。池中の水をわかあたひを以てよくせしむ。
一たい、この思いあがったちょこざいきわまる科学を過信し、あの、生をけて以来頭上にいただいてきた大空へ、図々しくもぬけぬけと舞い上ったりしてもいいものだろうか。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
めえなんだ生若なまわけえ身で耳抉みゝっくじりを一本差しゃアがって、太神楽だいかぐら見たようなざまをして生意気な事を云うねえおッちゃア青二せいだ、鳥なら雛児ひよっこだ、手前達てめえたちに指図を受けるものか
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)