“さあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サア
語句割合
25.0%
25.0%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三吉というお名前はさあちゃんにもわかるでしょう——その倉地さんにはほんとうにお礼の申しようもないくらいなんですよ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
北海道の神居古潭で中秋にうも、他日の思出の一であろう。雨戸を少しあけて見たら、月は生憎あいにく雲をかぶって、朦朧もうろうとした谷底を石狩川が唯さあさあと鳴って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ね、さあちゃん。よくばあやのいう事を聞いていい子になってちょうだいよ。ママちゃんはここにいる時でもいない時でも、いつでもあなたを大事に大事に思ってるんだからね。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
……さ、もうこんなむずかしいお話はよしてお昼のおしたくでもしましょうね。きょうはママちゃんがおいしいごちそうをこしらえて上げるからさあちゃんも手伝いしてちょうだいね
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
さあちゃんを呼んで来ましょうか、私は上手に話せませんもの。」と言う、覚束おぼつかない娘の口から語る、照吉の身の上は、一層夜露に身に染みたのであった。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ああ、そうよ。私は昨夜ゆうべも、お通夜だってそう言って、さあちゃんに叱られました。……その夜伽なのよ。」
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うむ、さうだあ、そんだからさあつとがさ/\すんだよ」ういつておつぎのこゑすこ明瞭はつきりとしてた。おつぎははぢふくんだ容子ようすつくつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
婆等ばゝあらればさあれば博奕ばくちなんぞするにばかしつて」ぢいさんは依然いぜんとして惡口わるくちめなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さあちゃんはもう少しさっきまでいたんですけれど、おっかさんが急病だといって、うちから迎いが来たもんですから、びっくりして帰ったんですよ」
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「やあ、今晩は。さあちゃんのうちはこっちへ行くの」
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)