“定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
31.1%
きま27.6%
さだ18.4%
じょう10.1%
さだま4.9%
さだめ2.8%
ぢやう1.6%
てい0.7%
さだか0.6%
ヂヤウ0.3%
0.2%
さだまら0.2%
さあ0.1%
ぢゃう0.1%
さだん0.1%
じやう0.1%
おきて0.1%
きまり0.1%
きめ0.1%
0.1%
0.1%
さだまり0.1%
さだむ0.1%
さだめし0.1%
0.1%
キマ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何どう云ふ様に自分の態度を執るか、了見をめるか、口を利くか、身体を動かすか、智慧をめぐらすか、力を用ふるかといふ事である。
些細なやうで重大な事 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「それじゃ困りますよ。先方は新店だから勉強を看板にするにきまっています。此方は老舗しにせだから、今更勉強なんかしたくありません」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
秘密警備隊員の笹枝弦吾ささえだげんごは、さだめられた時刻が来たので、同志の帆立介次ほたてかいじと肩をならべてS公園のわきをブラリブラリと歩き始めていた。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さて、夜がふけてから、御寺を出て、だらだら下りの坂路を、五条へくだろうとしますと、案のじょううしろから、男が一人抱きつきました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
火入ひいれにべた、一せんがおさだまりの、あの、萌黄色もえぎいろ蚊遣香かやりかうほそけむりは、脈々みやく/\として、そして、そらくもとは反對はんたいはうなびく。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
先生におこごとうけましたの——其れから学校を卒業する、貴女は菅原様すがはらさんいらつしやる、他の人々かたがたれ方向をおさだめになるのを見て
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
待れけるに今日は月並つきなみの評定日なれば士農工商しのうこうしやう儒者じゆしや醫師いし或は順禮じゆんれい古手買ふるてかひ追々に罷り出控へ居ける中役人がた家々のぢやう紋付たる筥挑灯はこぢやうちん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかるに金解禁きんかいきん出來できれば、爲替相場かはせさうばほとんど一てい不動ふどうのものになつて外國ぐわいこく金利きんり内地ないち金利きんりうごきのために、多少たせううごきはあるが
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
茘枝の小さきも活々いき/\して、藤豆の如き早や蔓の端も見えむるを、いたづらに名のおほいにして、其の実の小なる、葉の形さへさだかならず。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こんな處に道はない筈ぢやが、と今朝起きぬけに見ると、案のヂヤウ、赤岩の大崩崖オホナギ。ようべの音は、音ばかりで、ちつとも痕は殘つて居なかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ひとめに定めて行ってしまった。安達君はこの時初めて瀬戸君を当てにならない男だと思った。長い交際だけれど、こんなことは今までなかった。
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
みん万暦ばんれきはじめ閩中みんちゆう連江といふ所の人蛤をわりて玉をたれども不識みしらずこれをる、たまかまの中にあり跳躍をどりあがりしてさだまらず、火光くわくわうそらもゆ里人さとびと火事くわじならんとおどろき来りてこれを救ふ。
ね、さあちゃん。よくばあやのいう事を聞いていい子になってちょうだいよ。ママちゃんはここにいる時でもいない時でも、いつでもあなたを大事に大事に思ってるんだからね。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
……乳母おんばさききゃれ。ひめにようつたへたもれ、家内中かないぢゅうはや就褥ねかしめさと被言おしゃれ、なげきにつかれたればむるはぢゃうぢゃ。ロミオは今直いますぐまゐらるゝ。
日柄は仏滅さだん。六曜星が仏滅でこれは万大よろず凶を示しているが、十二直の定はすべて決着きまりをつくるに吉とある。
其他そのた阿片あへんにしろ大麻だいまにしろ何れも麻酔作用を有するものであつて、大麻のごときは古来印度の僧侶が「じやう」に入るときに用ひたものである。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
念のために、他所見よそみながら顔をのぞいて、名を銘々に心に留めると、決して姫がえたのではない。おきての通り十二人。で、また見渡すと十三人。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「好かあないよ、仕事のきまりがつかないから、お開けよ」
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
もし間違ツたら、終夜よつぴて歩いてゐる事に覺悟をきめてゐたが、たゞきめて見たゞけの事で、中々心から其樣な勇氣の出やう筈が無い。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「よく知っていますし、それはもうりがついたんです」
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いま松野まつのてゝ竹村たけむらきみまれれにまれ、开所そこだめなばあはれや雪三せつざうきやうすべし、わが幸福かうふくもとむるとて可惜あたら忠義ちうぎ嗤笑ものわらひにさせるゝことかは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いづるとると もとよりさだまり有り
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
みぎ次第しだいにて大陰暦たいゝんれき春夏秋冬しゆんかしうとうせつかゝはらず、一年の日數ひかずさだむるものなれば去年きよねん何月何日なんぐわつなんにちと、今年ことし其日そのひとはたゞとなへのみ同樣どうやうなれども四季しきせつかなら相違さうゐせり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
西町蔵母ハいかゞ、さだめしきづかいなるべし。然レバ蔵ハ此頃相不変一軍(四百人計)の参謀となり、戦場ニも鞭をとり、馬上ニて見廻りなど仕候。事なき時ハ自ら好て軍艦ニ乗組候て稽古致し候。
ここニ住シテ凡ソ幾年、しばしバ春冬ノかわルヲ見ル寄語ス鐘鼎家しょうていか、虚名ンデ益なかラン」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さうキマると同時に、其言葉には非常な負担を持たせるといふ事になる。
古代中世言語論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)