“御定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきま40.0%
おさだ20.0%
おさだま20.0%
おさだめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず御定おきまりの活惚かっぽれの小屋が掛かる。するとデロレン祭文さいもんが出来る(これは浪花節なにわぶしの元です)。いずれも葭簀張よしずばりの小屋掛け。
何か見物に出掛けようとすると、必ず御目附方おめつけがた下役したやくが附いて行かなければならぬと云う御定おさだまりで始終ついまわる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「どうしてもこうしてもあるものか。御定おさだまりのつのをはやしたのさ。おれでさえこのくらいだから、お前なぞがって見ろ。たちまち喉笛のどぶえへ噛みつかれるぜ。まず早い話が満洲犬まんしゅうけんさ。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで寛文十年には「水あび御定おさだめの覚」というものがあって、婚礼の翌一年は申すに及ばず、たとえ三年五年過ぎても、御前に於て水あびを申すべき事。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)