“遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
75.4%
ぐう8.3%
4.0%
あしら4.0%
あひ0.9%
あっ0.9%
あつか0.9%
あへ0.6%
あふ0.6%
あし0.6%
たま0.6%
あは0.3%
0.3%
0.3%
あい0.3%
あお0.3%
あつ0.3%
あわ0.3%
たまた0.3%
もて0.3%
グウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
看護かんごひとつかれぬ、雪子ゆきこよわりぬ、きのふも植村うゑむらひしとひ、今日けふ植村うゑむらひたりとふ、かはひとへだてゝ姿すがたるばかり
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぐうせしことはなはだあつし小千谷をぢや北越ほくゑつ一市会いつしくわい商家しやうか鱗次りんじとして百物そなはらざることなし。うみる事わづかに七里ゆゑに魚類ぎよるゐとぼしからず。
家来けらいは、ながたびをしたので、かおいろは、けて、頭髪とうはつは、あめや、かぜに、たびたびうたことをおもわせるように、びてみだれていました。
珍しい酒もり (新字新仮名) / 小川未明(著)
『暑いでせう外は。先刻さつきから眠くなつて/\為様しやうのないところだつたの。』と富江は椅子を薦める。年下の弟でもあしらふ様な素振だ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
丹後の人此国のさかひをいづれば風雨たちまちやむゆゑに、丹後の人や居るとさがすなりといへりと。南𧮾子なんけいし此事にあひたりとて記せり。
書生を懲らしめる酒の話はいくらもあるが、安政二年の春、始めて長崎から出て緒方の塾に入門したその即日そくじつに、在塾の一書生が始めて私にあっうには
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
が、かれまちもの部下ぶかのやうにあつかふにもかゝはらず、院長ゐんちやうアンドレイ、エヒミチばかりは、教育けういくがあり、高尚かうしやうこゝろつてゐると、うやまあいしてゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其角は此時和泉のあはといふ所にありしが、翁大坂にときゝて病ともしらずして十日に来り十二日の臨終りんじゆうあへり、奇遇きぐうといふべし。
正月三日はもとより雪道なれども十里廿里より来りて此うら佐に一宿し、此堂押だうおしあふ人もあれば近村きんそんはいふもさらなり。*11
『暑いでせう外は。先刻さつきから眠くなつて/\爲樣しやうのないところだつたの。』と富江は椅子をすゝめる。年下の弟でもあしらふ樣な素振りだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
この有名なるめる友人のお蔭で、そのやしきに出入しては、自分の財布に相談してはいつになっても得られないような御馳走にありついたり、たまには独り身の鬱血うっけつを払うために
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
願ひ上ますと慇懃いんぎんに申ければ下役人點頭うなづきいや夫は案じるな囚人めしうどは大切に致さねばならぬことはかみからも再應さいおうふれの有儀なり併し今あはせた事は他へ云まいぞと徐々そろ/\九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
。……コウッテ開ク、とあるではないか。すでにいにしえの神仙は、今日、がこれへ参るのを、予言いたしておったのだ。いやだと申す者は、素首すこうべをぶった斬るぞ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし、九天玄女の夢告むこくをうけたとき宿シュクウテ喜ブ——という一語をたしか聞いている。これかもしれない? 彼と呉用とはそれッと船を少し進めさせて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時々、胸襟きょうきんを開いて話をしては馬鹿を見る、度々「お前もか」というような目にあいて、失望することが多い。要するに吾々日本人は、人格なるものを認知し得ないのではなかろうか。
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
山「実に此処であおうとはなア、兼公、半公もおめえに逢いてえだろうが出られねえ首尾で、今日は漸く暇を貰って出て来たが、直ぐおめえとこへもけねえというのは何分世間をはばかる訳で」
ところが五年目に突然この手紙、何事かと驚いて読みくだすとその意味は——お別れしてから種々の運命あつすゑ今はある男と夫婦同様になつて居る
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
その後自分は此男にあわないのである。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
たまたま一世にもてはやされて、多く喝采せられ多く反響せられしものゝみ、天上の星の如く、歴史の長江を飾る者となりて、文学史と人名辞書に其名を止む。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
身姿みなりの立派だけ厚くもてなさるゝ訳なればさても賢き男なるかな
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「……林ニウテ起リ、山ニウテ富ミ、水ニウテオコリ、コウウテトドマラム。……四グウノ変転ハ身ニ持テル宿星ノゴウナリ。魯智深、まずは生きるままに生き、行くがままに行け」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)