“業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わざ58.9%
ごう24.5%
ごふ5.6%
ぎょう2.6%
げふ2.1%
すで1.5%
ゴウ0.7%
ワザ0.7%
こと0.4%
すべ0.4%
しわざ0.3%
カルマ0.3%
なりはひ0.3%
スデ0.3%
カアマ0.1%
なり0.1%
いとなみ0.1%
がふ0.1%
ぎやう0.1%
しごと0.1%
なりはい0.1%
ばひ0.1%
ゴー0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梯子段の下に寝ているあっしの身体をまたいで、二階へ登ってあんな大それたわざをするのは、石川五右衛門だって出来ることじゃありませんよ。
ところが、この人気力士が土俵に上ると、意外な離れわざを見せたものだから、愛嬌ばかりでなく、あっ! と眼をえてしまった者があります。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
花鳥風月を友とし、骨董をなでまはして充ち足りる人には、人間のごうと争ふ文学は無縁のものだ。小林は人間孤独の相と云ひ、地獄を見る、と言ふ。
「あれ、まだあると思ったに……。」と、ランプに火をともしていた母親は振りかえって言おうとしたが、ごうが沸くようで口へ出なかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「何もそれ程にごふを煮やす事は無え。あんな間抜な野郎でも、鼠小僧と名乗つたばかりに、大きな面が出来たことを思や、鼠小僧もさぞ本望だらう。」
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
維幾も後にはごふを煮やして、下総へひそかに踏込んで、玄明と一合戦して取挫とりひしいで、叩きるか生捕るかしてやらうと息巻いた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
というが、人格を示すものに独り文のみならんやで、政治も人なり、実業も人なり、学問も人なり、人をいては事もなくぎょうもない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
大衆のなかに机をおき、大衆の精神生活と共にあろうとする文学のぎょうは、孤高ここうの窓でらんを愛するようなわけにゆかないのがほんとだろう。
宮本武蔵:01 序、はしがき (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神の意に従へる生活は一の意味を有せり、みづからは我がげふの目的如何なるをわきまへずと雖、これを用ゆるのしゆには大なる目的あり。
トルストイ伯 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
しゆめいしたがひ、今日こんにち今日こんにちげふす、今日こんにち生涯しやうがいなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
既にすでに多くの科学者や思想家が申し出たように、女性は産児と哺育ほいくとの負担からして、実生活の活動を男性に依託せねばならなかった。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
かの最も日本の友国たるところの対岸の「カリホルニャ」に於ては、今日こんにち既にすでに日本人排斥が起っておるのである。
〔憲政本党〕総理退任の辞 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ゴウが残つてゐる(死にそこなうた、死ねなかつた)、といふことは、仕事がある、成し遂げるべきものがある、といふことだらう。
其中日記:06 (六) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
「……林ニウテ起リ、山ニウテ富ミ、水ニウテオコリ、コウウテトドマラム。……四グウノ変転ハ身ニ持テル宿星ノゴウナリ。魯智深、まずは生きるままに生き、行くがままに行け」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
林房雄ハヤシフサオトイウ一陣涼風イチジンリョウフウニソソノカサレ、カレテナセルワザニスギズ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
或は、巫女自身が神の妻であるとする信仰から、神と巫女とを混同した多くの例があるから、巫女の仕へる神のワザ事が巫女の為事となり、同時に神になる事の出来た男性の業も、これに並行して来た迹は十分見られる。
勿體もつたいないことであつたれどらぬことなればゆるしてくだされ、まあ何時いつから此樣こんことして、よくそのよはさわりもしませぬか
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たつた今の先までも知らぬ他人の車夫くるまやさんとのみ思ふてゐましたに御存じないは当然あたりまへ勿体もつたいない事であつたれど知らぬ事なればゆるして下され、まあ何時いつからこんなことして
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夫なる人もまた、自分が女房に代って医者を迎えに行くことさえ気がつかなかったくらいでしたから、気絶した子供を抱えて、前後を顛倒して為すべきすべを知らなかったものであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「私はもうまるで呆気にとられて、何とするすべも知りませんでした。その間に坊さんは表へ出て、あの角を曲って連れの坊さんのあとを追って行きました。それからバロック街の方へ足早に行きましたが、あんまり足が早いので追っかけてみたがだめでした」
不義ふぎ非道ひだうしわざたくましうしてことでせう。
丸井老人ニユウと禿顱はげあたま突き出しつ「花ちやん、篠田先生は御禁酒のだから無駄でげすよ、と云うて美人に使命を全うせしめざるも、心なきしわざなり、かる時局切迫の調和機関、中立地帯とも言ふべかる丸井玉吾、一つ先生の代理と行きやせう」言ひつゝヒヨイと猿臂ゑんぴを延ばして
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
だがその子供ですら、既に生れ落ちた日の肉體の中に、先祖のカルマした樣樣の病因をもち、性格と氣質の決定した素因を持つてるのだ。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
カルマは旋り
詩ノート (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
事定りてのち寺に於て稽古けいこをはじむ、わざじゆくしてのち初日をさだめ、衣裳いしやうかつらのるゐは是をかすを一ツのなりはひとするものありてもの不足たらざるなし。
事定りてのち寺に於て稽古けいこをはじむ、わざじゆくしてのち初日をさだめ、衣裳いしやうかつらのるゐは是をかすを一ツのなりはひとするものありてもの不足たらざるなし。
そこりに揺るゝなごりには、既にスデに、波の穂うつ明日アスの兆しを浮べて居るではないか。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今日の口語では、「チヨウ」の意味一つであるが、中古文には、そればかりではあてはまらぬことが多いので、これに詠の字をあてゝ見たのもあるけれど、ながむといふ語の内容は、決してそんな単純なものでないことは、諸君もスデに承知のことゝ思ふが、この語は
古歌新釈 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ことごとくカアマという言葉以外では説明の方法がないのです
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
カ氏はこの恋をカアマだと評したが、いつ自分に好意を持ってくれるともわからぬ兄を殺した異国の王子の後を慕って淋しい女の身で流浪の旅をどこまでも重ねてゆこうとしているこの婦人の恋を、私もまったくカアマだと感ぜずにはいられなかった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ひさかたの天道あまぢとほしなほなほにいへかへりてなりまさに 〔巻五・八〇一〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
結句の、「なりまさに」は、「なりまさね」で、「ね」と「に」が相通い、当時から共に願望の意に使われるから、この句は、「業務に従事しなさい」という意となる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
おほくは農人のうにん若人わかうど商家しやうかのめしつかひもあり、ひるはいとなみをなして夜中にまうづる也。
及ばぬ恋の無駄ながふもやすよりは、妄想をデツチ上げた恋愛小説でも作つて、破鍋われなべにトヂ蓋の下宿屋の炊婦おさんでもねらつたらからう。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ごく大昔のことはいはなくつても、近代にも、武家の妻にも町人の妻にも娘にも、ぎやうに徹した尼さんなどにも實に多くある。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
武村兵曹たけむらへいそうほか一隊いつたい水兵すいへい今日けふしごとをはつて
「私もその通りでしたよ。こいつは何うも一杯飲み損つたわい。喧嘩を売つて、他人に酒を買はせることをなりはいにしてゐる村一番の無頼漢も、これぢや何うも商買あがつたり……」
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
やあれ、なあ、三崎やよいとこ、女の夜ばひ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
〔中略〕しかしこうして他人が来ても、前もって居るという話になっていないあの人がいるという点なんか、ぐーっと押しで無視して、こんどは用のない人の粘りで粘られるから、わたしのような人間はゴーが煮えます、キモがいれます、島田の言葉で申すと。