“容體”のいろいろな読み方と例文
新字:容体
読み方割合
ようだい38.5%
なり15.4%
なりふり7.7%
ようす7.7%
ありさま7.7%
かたち7.7%
からだ7.7%
みめ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みゝづくでしよくろんずるあんまは、容體ようだい倨然きよぜんとして、金貸かねかしるゐして、借家しやくや周旋しうせん強要きやうえうする……どうやら小金こがねでその新築しんちくをしたらしい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とほかゝりしに深編笠ふかあみがさかぶりて黒絽くろろ羽織はおりのぼろ/\したるを如何にも見寥みすぼらしき容體なりをしてうたひをうたひながら御憐愍々々ごれんみん/\と云つゝ往來にたつて袖乞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
飮ながら偖々さて/\御亭主店先をさわがせ氣のどく千萬それがしはもとより生れ付て容體なりふりに一かうかまはぬゆゑ是までも兎角とかく人に見下られ殊に見らるゝ如く大いなる木太刀きだちを二本さして歩行あるきけれどもそれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
振舞ふるまひ小遣こづかひなど與へて喜ばせ聲をひそめつゝ其方そなたの主人の娘お高殿に我等われら豫々かね/″\こゝろかくる所お高殿も氣のある容體ようすなれども御母殿おふくろどの猿眼さるまなこをして居る故はなし出來難できがたければ貴樣に此文をわたあひだ能々よく/\人目ひとめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くんで差出すぼん手薄てうす貧家ひんか容體ありさま其の内に九助は草鞋わらぢひもときあしを洗ひて上にあがり先お里へも夫々それ/″\挨拶あいさつして久々ひさ/″\つもる話しをなす中にやがてお里が給仕きふじにて麥飯むぎめし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あづかり歸りしが或日兩親の居ぬひまかんがへ右の文をわたしければお高は容體かたちを改め其方そなたは主人の娘にこひ執持とりもち爲事なすこと不埓ふらち千萬なりかさねて斯樣なる事をなさばためになるまいぞと嚴敷きびしくはづかしめて文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「死んだ——といふと、あの弟の捨吉ですか。身動きも出來ない容體からだでしたが」
成れ拙者は未熟みじゆくなれどもせがれの半四郎は古今の達人なりと御噺おはなし有しが其半四郎先生に今日御目おめかゝらんとはゆめさら存ぜざりしなり又其御身形おんみなりは如何なされし事やとひければ半四郎きゝて今も云通り某しは生質うまれつき容體なりふりには一向頓着とんぢやくせず人は容體みめより只心なり何國へ行にも此通り少しもかまはず只々蕩樂だうらくは酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)