“積”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つも37.7%
つ34.7%
つもり17.3%
せき1.9%
つみ1.7%
づみ1.3%
かさ0.8%
つん0.8%
つもる0.6%
たま0.4%
つむ0.4%
と0.4%
えっ0.2%
か0.2%
がさ0.2%
たか0.2%
つま0.2%
つむり0.2%
つもい0.2%
つもっ0.2%
ツミテ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詳しい話をしようとする積(つも)りだったが、唇が震えて云えなかった。一郎は蓙の上にうつぶせに身を倒したきり、暫時(しばらく)は動かなかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
ちょうどこのとき、馬(うま)に車(くるま)を引(ひ)かせ、石(いし)を積(つ)んで坂(さか)を上(のぼ)りかけている男(おとこ)を見(み)ました。どこからきたものか、人(ひと)も馬(うま)も疲(つか)れていました。
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
後(のち)に僕の死んでゐるのが、そこで見出されるだらう。長椅子に掛けてある近東製の氈(かも)を、流れ出る僕の血が汚(けが)さないやうにする積(つもり)だ。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
固より広い庭でない上に立木の数が存外多いので、代助の歩く積(せき)はたんと無かった。代助はその真中に立って、大きな空を仰いだ。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仰付らるゝにより迅速(すみやか)に正路(しやうろ)の人になるべき筈(はず)なれども又人間に出る時は以前(いぜん)に一層(そう)惡事の効を積(つみ)遂(つひ)には其身を亡(うし)なひ惡名を萬世に流すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手(て)が、砂地(すなぢ)に引上(ひきあ)げてある難破船(なんぱせん)の、纔(わづ)かに其形(そのかたち)を留(とゞ)めて居(ゐ)る、三十石(こく)積(づみ)と見覺(みおぼ)えのある、其(そ)の舷(ふなばた)にかゝつて、五寸釘(ごすんくぎ)をヒヤ/\と掴(つか)んで、また身震(みぶるひ)をした。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私はもうその位の経験は積(かさ)ねていると信じて居りますから。歴史の或時の業績の中から積極的なものがちゃんと引出されるのは当然であり、悦びです。
市街(まち)の中程(なかほど)に大(おほ)きな市場(いちば)がある、兒童(こども)は其處(そこ)へ出かけて、山のやうに貨物(くわもつ)の積(つん)である中(なか)にふんぞり返(かへ)つて人々(ひと/″\)の立騒(たちさわ)ぐのを見(み)て居る。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ある朝私は小諸の住居(すまい)で眼が覚めると、思いがけない大雪が来ていた。塩のように細かい雪の降り積(つもる)のが、こういう土地の特色だ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と呼んで来たのを幸、すっかり掻浚(かきさら)って、籠(かご)に積(たま)った紙屑の中へ突込んで売りました。屑屋は大な財布を出して、銭の音をさせながら
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
奪ひ取しより面白く思ひ追々效(かう)を積(つむ)に隨(したが)ひ同類を集め四國西國邊迄も海賊(かいぞく)を稼(かせ)ぎ十餘年を消光(おくり)けるが其働(そのはたら)き飛鳥の如く船より船へ飛移(とびうつ)り目にも見えざる程(ほど)故(ゆゑ)八艘飛(そうとび)の與市と渾名(あだな)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今は成り果てて仕舞ひました、何だ角(か)だと取られる税(もの)は多くなる、積(と)れる作物(もの)に変りは無い、其れで山へも入ることがならねい、草も迂濶(うつかり)苅(か)ることがならねい、小児(こども)は学校へ遣(や)らにやならねい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
どうせ毎日往くだからねえ駄賃はいりやしねえ、馬(むま)の上へ積(えっ)けていくから、彼処(あすこ)で貴方(あんた)買わねえでねえ己が持って来て上げやんすからねえ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その時、側に積(か)さなっていた罐詰の空罐がひどく音をたてて、学生の倒れた上に崩れ落ちた。それが船の傾斜に沿って、機械の下や荷物の間に、光りながら円るく転んで行った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
彼は、真白い、二つ積(がさ)ねの枕の上に仰向いたまま云った。
或る日 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
塵埃(ほこり)が積(たか)る時分にゃあ掘出し気(ぎ)のある半可通(はんかつう)が、時代のついてるところが有り難(がて)えなんてえんで買って行くか知れねえ、ハハハ。白丁(はくちょう)奴(め)軽くなったナ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
網が山のように積(つま)さっている間に、高さの跛(びっこ)な二つの影が佇(たたず)んでいた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「兄弟等(きやうでえら)げ分(わ)けてなんざあ遣(や)んねえ積(つむり)なんでさね」
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「貴方(あなた)まだ、あの事(こと)を聞(き)く積(つもい)だつたの、貴方(あなた)も隨分(ずゐぶん)執念深(しふねんぶか)いのね」と御米(およね)が云(い)つた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三日位徹夜したって何ともないと無闇(むやみ)に威張(いばっ)てわざわざ極端な不養生を自慢するのがちょうどこの時代の人たちだ。その不養生が積もり積(つもっ)て三十五歳以上四十歳以下の年齢に不治(ふち)の病気を発する。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
播磨風土記揖保郡の「御橋の山は、大汝命の造つたもので、積(ツミテ)レ俵ヲ立ツレ橋ヲ、山、石橋に似る」
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)