“飛移”の読み方と例文
読み方割合
とびうつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
短艇が太平丸の舷側へ着くなり、伊藤次郎は船長より先に飛移とびうつっていた。見よ、——其処そこには残留した船員たちの死体が転げている、あたり一面の鮮血だ。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
刻限こくげんといひ、みゝづくのまどをのぞくのから、飛移とびうつるあとをためて、天井てんじやうすみへトン、トコ、トン、トコ、トン——三晩みばんめは、むすめ家内かない三人さんにんなほつていたのである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
武村兵曹たけむらへいそう大軍刀おほだちブン/\とまわ海賊船かいぞくせん近寄ちかよらばわれからその甲板かんぱん飛移とびうつらんばかりのいきほひ。