“飛白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かすり93.5%
がすり6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎や次郎はもとより、三郎までもめきめきとおとなびて来て、しまの荒い飛白かすり筒袖つつそでなぞは着せて置かれなくなったくらいであるから。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
読めぬ人にはアッシリア文は飛白かすりの模様と同じであり、サンスクリット文は牧場の垣根かきねと別に変わったことはないのと一般である。
地図をながめて (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
と云ううちに浅黄色の垂幕をからげて出て来た。生々しい青大将色の琉球飛白がすりを素肌に着て、洗い髪の櫛巻くしまきに、女たちと同じ麻裏の上草履うわぞうり穿いている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どちらかといえば美しい方の容貌きりょうの持主で、紡績飛白がすりのような綿入れを着て紅いメレンスの帯を締めていました。
停車場の少女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)