『獄中への手紙（ごくちゅうへのてがみ）：03 一九三六年（昭和十一年）（03 せんきゅうひゃくさんじゅうろくねん（しょうわじゅういちねん））』

四月十五日 今晩は。 いま、夜の八時十分前。一九三六年四月十五日。慶応の病室。スエ子は緑郎の作曲が演奏される音楽会へ出かけてゆき、私ひとり室の隅の机に向って、これを書いて居ます。 ゆうべから、私はこの風変りな手紙を、これ迄いつも貴方へあげる …

著者	宮本百合子
ジャンル	文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約1時間40分（500文字/分）
朗読目安時間	約2時間47分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

魚（オトト） 太陽（ゾンネ） 迅（とう） 危（あぶの） 積（かさ） 憫（びん） 宏（ヒロ） 生（なま） 紀（ただし） 旧（ふる） 撓（しな） 誼（よしみ） 臥（ね） 彫（きざ） 己（おれ） 南枝（ミナエ） 傍目（はため） 何卒（なにとぞ） 付（つき） 籐（とう） 稟質（ひんしつ） 紅葉（もみじ） 耀（かがや） 硝子（ガラス） 瞠（みは） 花瓶（かびん） 辛棒（しんぼう） 蝉（せみ） 袷（あわせ） 跳梁（ちょうりょう） 辛（つら） 渋（しぶ） 陰翳（いんえい） 霞（かすみ） 靄（もや） 韮（にら） 鮭（さけ） 鰯（いわし） 齟齬（そご） 揉（も） 些（いささ） 仲人（なこうど） 其々（それぞれ） 凌（しの） 去年（こぞ） 喋（しゃべ） 土堤（どて） 奇麗（きれい） 山漆（やまうるし） 微塵（みじん） 愈〻（いよいよ） 所以（ゆえん） 盗汗（ねあせ） 撫子（なでしこ） 昏々（こんこん） 曰（いわ） 木食（もくじき） 杏奴（あんぬ） 氷嚢（ひょうのう） 上林（かんばやし） 滲（にじ） 略（ほぼ） 癒（なお） 癪（しゃく）

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