“曰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわ59.5%
いは13.0%
12.4%
いわく5.6%
いはく3.5%
のたま1.4%
のたまは1.2%
1.0%
のたまわ0.8%
イワ0.4%
いひ0.2%
いふ0.2%
まを0.2%
イハ0.2%
イハク0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょいとのぞいてみると、いわく「世界お伽噺とぎばなし法螺ほら博士物語」、曰く「カミ先生奇譚集きたんしゅう」、曰く「特許局編纂へんさん——永久運動発明記録全」
ここおいせいぐんものをして、(五三)萬弩ばんどみちはさんでふくせしめ、(五四)していはく、『くれがるをともはつせよ』
しかしてふ、トラゲヂーの出来事は人物が其力量識見徳行の他に超抜するにもかゝはらず、不幸の末路に終へしむる所の衝突コンフリクトを有し
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
僕の上海を去らんとするに当り、ジョオンズ、僕の手を握っていわく、「紫禁城は見ざるも可なり、辜鴻銘を見るを忘るること勿れ。」
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
百樹もゝきいはく、我が幼年えうねんの頃は元日のあしたより扇々と市中をうりありくこゑ、あるひは白酒々の声も春めきて心ものどかなりしが此声今はなし。
延陵えんりょう季子きし、その長子をほうむりて、『骨肉は上に帰復すさだめなり。魂気の若きは、すなわちかざるなし、かざるなし』とのたまいし、云云うんぬん
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
尤も居留木ゐるぎ角左衞門といふ、恐しく頑丈な浪人者は一人住んでゐるが、これは近處の子供を集めて手習ひからのたまはくを教へて居る結構人で
諸葛氏ノ兄キン、弟タン、並ビテ令名アリ。各〻一国ニ在ルガ故、人以テウ、蜀ハ龍ヲ得タリ、呉ハ虎ヲ得タリ、シカシテ、魏ハソノイヌヲ得タリト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢学者のやうにのたまわくで何か事あれば直ぐに七去しちきょおしえたてに取るやうな野暮な心ならば初めから芸者引かせて女房にするなぞは大きな間違ならんと。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
センイワク、両軍相当アイアタルトキ、大流星アリテ軍上ヲ走リ、軍中ニツルニ及ベバ、其軍ソノグン破敗ハハイチョウナリ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いひけらく、人インドの岸に生れ(かしこにはクリストの事を説く者なく、讀む者も書く者もなし) 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つかはされしかば捕方とりかたの者共長庵が宅の表裏おもてうらより一度に込入たる然るに長庵はことわざにいふくさい者の見知みしらずとやら斯かる事とはゆめにも知らず是は何事ぞと驚く機會とたんに上意々々とよばはるを長庵は身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然はあれどもおのが志を顕はしまをさむとしてこそ参出づれともをしき。
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)
かをたかママになぐりつけ、イハク其方がだまし大坂につれ下りし妹とをかへさずバ、これきりであると申けれバ、わるもの曰ク、女のやつ殺すぞといゝけれバ