“係”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かか29.7%
かかわ25.0%
かゝ16.4%
かゝは8.6%
かかり3.1%
3.1%
がかり3.1%
かま2.3%
かゝはり1.6%
たづさ1.6%
かゝわ0.8%
たずさ0.8%
あひ0.8%
かかづら0.8%
かかは0.8%
かゝり0.8%
つな0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の一篇は木村芥舟翁きむらかいしゅうおう稿こうかかり、時事新報じじしんぽう掲載けいさいしたるものなり。その文中、瘠我慢やせがまんせつ関係かんけいするものあるを以て、ここに附記ふきす。
金が入って来ると、十人近い女は自分の持ち番の客の有る無しにかかわらず、ドッとわめいて一斉に彼に飛びついてゆくという騒ぎである。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかしてふ、トラゲヂーの出来事は人物が其力量識見徳行の他に超抜するにもかゝはらず、不幸の末路に終へしむる所の衝突コンフリクトを有し
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
自分たちとはなんのかゝはりもないよそのおぢさんのやうでもある——そんな見慣れぬ親しみのない客からは、なるだけ遠ざかつてゐたい。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
種子たねはどこからせて、何月なんがつ何日なんにちはたけにまいて、いつ肥料ひりょう何回なんかいぐらいやったのですか、どうかはなしてください。」と、かかりのものはいいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「べきは」とけて「なりけり」と結びたるが最理窟的殺風景の處に有之候。一生嵐山の櫻を見やうといふも變なくだらぬ趣向なり、此歌全く取所無之候。猶手當り次第可申上候也。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
また、もっとも大事な倉庫方くりかた——金品出納の事務などは——蒋敬を部長とし、蕭譲しょうじょうには、通牒や文書のほうをつかさどらせ、金大堅に兵符へいふ印形いんぎょう、鑑札などの彫刻がかりを。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嬢様の聟君どころか、う既に社会に落第して居るのだが、いやがられやうが棄てられやうが一向いつかうかまはず平気の平左でつらの皮を厚くして居るのが恐ろしい。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
若し歸り給はずばといひ、彼、我に代る者汝の爲に報いんといひ、女又、汝己の爲すべき善を思はずば人善を爲すとも汝に何のかゝはり在らん 八八—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
殆ど何人と雖も彼の祕密にたづさはるをえざりき、わがこのはえあるつとめに忠なりし事いかばかりぞや、我之がために睡りをも脈をも失へり 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
文「お前さん方は長い物をさして、人をおびやかすのは宜しくありません、お師匠様の御名儀にもかゝわります、以後たしなまっしゃい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だんだん奥向きのことにたずさわるようになっていることは、笹村にもうなずかれたが、そこの窮屈な家風に、ようやく厭気いやきのさしていることも、時々の口吻くちぶりで想像することが出来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
取り大岡殿へ差出せしかば大岡殿此久兵衞は浪人らうにん文右衞門がかねかゝあひの者なればとて直樣すぐさま白洲へ呼出され調べにこそはかゝられけれれば久兵衞は繩付なはつきまゝ砂利じやりうへ蹲踞うづくまるに大岡殿是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仏菩薩ぶつぼさつ九九名聞利要みやうもんりえうみ給ふとこそ聞きつる物を、など貧福の事に一〇〇かかづらひ給ふべき。
さうかと思ふと、その前に長野ながの県からなんとか云ふ人が、盗難見舞たうなんみまひの手紙をよこした。これも未知の人だつた。それにもかかはらず、手紙の末に、あなたに序文を書いていただいてまこと難有ありがたいと書いてあつた。
偽者二題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、十時四十八分發じふじよんじふはちふんはつには、まだ十分間じつぷんかんある、と見較みくらべると、改札口かいさつぐちには、らんかほで、糸崎行いとざきゆきふだかゝつて、改札かいさつのおかゝりは、はさみふたつばかり制服せいふくむねたゝいて、閑也かんなりましてらるゝ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のちは汝等二人決して分れをることをすべからず、たとへば一条ひとすじの糸にては象をつなぐこと難けれど多くの糸を集めてなわとなさば大象をも係ぐを得べきがごとく
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)