“肥料”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こやし64.8%
こえ15.5%
ひりょう14.1%
ひれう2.8%
ごえ1.4%
コヤシ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうやらこの方が、ずっと肥料こやしがよくきいたものらしい。役員連はそろそろ好い景気になって、めいめい家庭を営んだりし始めた。
しかし、おとこは、もういも肥料こえをやることなどは、まったくわすれてしまったように、てんで田圃たんぼうえなどにとどまりませんでした。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひかりが十ぶんたり、それに、ほどこした肥料ひりょうがよくきいたとみえて、山吹やまぶきは、なつのはじめに、黄金色こがねいろはなを三つばかりつけました。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さうかといつて肥料ひれうなしには到底たうていぱんさだめられてある小作料こさくれう支拂しはらだけ收穫しうくわくられないので慘憺さんたんたる工夫くふう彼等かれらこゝろ往來わうらいする。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
自然——けれど、どうしてわたしの泥をこねかえし、わたしの肥料ごえをひっくりかえすんだ……。
こゝも山里塵多しと語マヽ句も覚えてゐる、田の草をとればそのまゝ肥料コヤシかな——煩悩即菩提、生死去来真実人、さてもおもろい人生人生。
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)