“施”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほどこ72.1%
ほど8.4%
し4.5%
ほどこし3.9%
せ1.7%
か1.1%
や1.1%
つ0.6%
やが0.6%
あた0.6%
おお0.6%
す0.6%
ひ0.6%
ほ0.6%
ほぐ0.6%
ほとこ0.6%
ほどこせ0.6%
めぐら0.6%
ヒロ0.6%
ホドコ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の望むところは、お馴染の魔窟であり、悪習慣である。友は友を呼び、類は類を以(もっ)て集まるのであるから、施(ほどこ)す術(すべ)がないのである。
梯子(はしご)の樣(やう)な細長(ほそなが)い枠(わく)へ紙(かみ)を張(は)つたり、ペンキ塗(ぬり)の一枚板(まいいた)へ模樣畫(もやうぐわ)見(み)た樣(やう)な色彩(しきさい)を施(ほど)こしたりしてある。宗助(そうすけ)はそれを一々(いち/\)讀(よ)んだ。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今日の流行語を以ていえば、頑強に立憲的運動に反抗した墺太利(オーストリア)も普魯西(プロシア)も日耳曼(ゲルマン)列国もことごとく敗北して立憲政治を施(し)くに至った。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
と、彼(かれ)は思(おも)ひ來(きた)り、更(さら)に又(また)彼(か)の六號室(がうしつ)の鐵格子(てつがうし)の中(なか)で、ニキタが患者等(くわんじやら)を打毆(なぐ)つてゐる事(こと)、モイセイカが町(まち)に行(い)つては、施(ほどこし)を請(こ)ふてゐる姿(すがた)などを思(おも)ひ出(だ)す。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そこで罪人を呼んでその志をきいた。その答え、「官を辞して、命を捨て、施(せ)を行(ぎょう)じて、衆生に縁を結び、生(しょう)を仏家(ぶっけ)に受けて、一向に仏道を行ぜんと思う」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
課長は今日俺の顏を見るとから笑つて居て、何かの話の序にアノ事——三四日前に共立病院の看護婦に催眠術を施(か)けた事を揶揄(からか)つた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お利代が寝ずに看護してくれて、腹を擦(さす)つたり、温めたタヲルで罨法(あんぱふ)を施(や)つたりした。トロ/\と交睫(まどろ)むと、すぐ烈しい便気の塞迫と腹痛に目が覚める。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
だってなんぼ色がお白(しろい)ッてあんなに……私(わたくし)も家(うち)にいる時分はこれでもヘタクタ施(つ)けたもんでしたがネ、此家(こちら)へ上ッてからお正月ばかりにして不断は施けないの
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
彼(かれ)は苦(くる)しさに胸(むね)の邊(あたり)を掻(か)き毟(むし)り、病院服(びやうゐんふく)も、シヤツも、ぴり/\と引裂(ひきさ)くので有(あ)つたが、施(やが)て其儘(そのまゝ)氣絶(きぜつ)して寐臺(ねだい)の上(うへ)に倒(たふ)れて了(しま)つた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
孰(たれ)か主の心を知りし、孰か彼と共に議することを為せしや、孰かまずかれに施(あた)えてその報(むくい)を受(うけ)んや、そは万物(よろずのもの)は彼より出(いで)、かれに倚(よ)り、かれに帰ればなり、願くは世々栄(ほまれ)神にあれ、アーメン。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
顔淵曰く、願わくは善に伐(ほこ)ることなく、労を施(おお)いにすること無からんと。子路曰く、願わくは子の志を聞かんと。子曰く、老者は之を安んじ、朋友は之を信じ、少者は之を懐(なず)けんと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
朝夕の食膳のこまかい注意から、帝がもっとも嫌いな灸(やいと)でさえ、月々の七日灸(きゅう)は、いやおうなしに施(す)えてしまうなど、そんな芸は、廉子でなくばなしえない妙術だった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが爲に佛教に反對し施(ひ)いて聖徳太子にも反對する所の儒者でさへも、聖徳太子の作者たるの點に於ては異議が無いので
聖徳太子 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
最も強いものであると思われる、眼前の常念山脈では、大天井と燕岳に乱れた雲が、組んず施(ほ)つれつしている。
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
一夜作りの屋根——樅の青枝を解き施(ほぐ)して、焚火に燻(く)ゆらしてしまう、どんなに山が荒れても、この谷底まで退かない決心である、脂の臭いのする烟は
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
君(きみ)が細君(さいくん)から施(ほとこ)された術(じゆつ)を今度(こんど)は敵(てき)に應用(おうよう)したんだね。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
他人を議する人は自己を神と同視するものにして傲慢ちょう悪霊(あくれい)の擒(とりこ)となりしものなり、己れ人に施されんとすることをまた人にもそのごとく施(ほどこせ)よ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
一番に傘矛(かさぼこ)錦のみづひきをかけ施(めぐら)し端(はし)に鈴(すゞ)をつけ、又裁工(きれさいく)の物さま/″\なるをさげる、傘矛(かさぼこ)の上には諫鼓を飾る。
だから、物質の文化の進んでゐる彼等よりも、優れた神の道あり、之を与へ施(ヒロ)げよと言ふのであつて、当路の人を激励するものであらう。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一、老幼ヲ愛護シ仁徳ヲ施(ホドコ)スハ賞ス
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)