“色彩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろどり28.3%
しきさい28.3%
いろ25.0%
いろど12.0%
いろあや4.3%
いろあい1.1%
つや1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お三輪はまた、めずらしい酒のびん色彩いろどりとして置いてあるような飾棚かざりだなの前へも行って見た。そこにも広瀬さんの心はよく働いていた。
食堂 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小倉嘉門の後家の家は、谷口金五郎の家とよく似ては居りますが、それよりは更に贅澤で、いくらか女世帶らしい色彩しきさいがあります。
そのくせ窓には真鍮の棒が、無数に厳重に穿めてある。そうして窓のあるその壁にも、双龍珠を争う図が、黄色い色彩いろで描かれてある。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
周囲の歴史的雰囲気に色彩いろどられて、其の来歴を少しでも知る人々に特種な空想と異様な緊張を与えるのだが、通りすがりの人に取っても
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
千々ちゞ千々ちゞなる色彩いろあや
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
隣室をくぎった垂帳たれまくのふっくりとした襞の凹所くぼみは紫水晶のそれのような微妙な色彩いろあいをつけ出した。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その上色彩つやがある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)