“瓶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びん51.8%
かめ37.8%
へい5.2%
がめ1.3%
ビン1.0%
つるべ1.0%
ほたり0.3%
みか0.3%
つぼ0.3%
0.3%
ぺい0.3%
ヴァーズ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
びんのなかの温かい乳を、母親はいつも一度掌にあてたり、滓がないかと明るみに透したりして、嬉しがった。それの消毒をしながら
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
かめの薄紅梅、もう満開をすぎました。散りはじめて、火のない火鉢の上にのせてあるナベの水の面に花弁が二片三片おちて居ります。
「こよいは、星の色までが、美しく見えます。これはわが家の秘蔵する長寿酒です。太師の寿を万代にと、初めてへいをひらきました」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五升がめの大きさの卵一つを与え、かの国に行かば、これを大木の下に埋めよ、しからざれば殺すぞという。
何だろうとそこいらを見まわしますと、そこの白壁によせかけてあったサイダーのビンに一匹のあぶが落ち込んで、ブルンブルンと狂いまわりながら
虻のおれい (新字新仮名) / 夢野久作香倶土三鳥(著)
就中なかんづく河間かかん王深わうしん居邸きよてい結構けつこう華麗くわれいしゆたるものにして、しか高陽王かうやうわうくわきそひ、文柏堂ぶんはくだう造營ざうえいす、さかんなること帝居ていきよ徽音殿きおんでん相齊あひひとし、清水しみづ玉轆轤ぎよくろくろき、黄金わうごんつるべるに
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大気都姫はとうとう食事の度に、彼と同じさらほたりを、犬の前にも並べるようになった。彼はにがい顔をして、一度は犬をい払おうとした。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
神童子越えは、笠置から山つづき四、五里、みかはらの西方(現・山城国相楽郡)である。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またよこながたはらのような恰好かつこうをして、そのまんなかくちをつけた横瓮よこべといふつぼがありますし、ひらべったいつぼひもをつけるみゝくちのついたつぼといふのがありまして
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
性善坊は、井戸のつるを上げると、師の法衣ころもの袂をつまんで、ざぶざぶと洗って
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二階の窓際近くに席を占めた自分達は、花で飾られた低いヴァーズを前に、広々した三橋みはしの通りを見下した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)