“然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しか65.0%
16.3%
7.7%
3.0%
さう1.2%
ねん1.0%
しかれ0.9%
シカ0.7%
しかる0.7%
そう0.4%
ぜん0.4%
しから0.3%
され0.2%
しかし0.2%
0.2%
もえ0.2%
さら0.2%
0.2%
もゆ0.2%
0.1%
うん0.1%
けれ0.1%
さは0.1%
しかうし0.1%
そぞ0.1%
そん0.1%
へい0.1%
アア0.1%
シイ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに学校にりて多年蒐集しゅうしゅうしたる智識をば一旦業をえ校門をずると同時に、そのすべてを失却するもの甚だ多い。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
しかし自分はあかりをつけないで絨毯の床を手さぐりで中央に進み、そこに置かれてある机の上の台附電灯スタンドのスイッチを捻って絶縁させた。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
全くうでないともはれぬので、俊男としをは默ツて、ニヤ/\してゐたが、ふいと、「そりや人には氣紛きまぐれといふものがあるさ。」
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
おれ夢中むちゆうで、これこひしいをんなだ、とおもつて、うか/\いてかへつたのか、うかもれん。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
妻「うだねえ嬉しいこと、お屋敷から出た物じゃア其様そんな物はないか知らぬが、し花色裏の着物が有ったら一つ取って置いてお呉れよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
竜次郎は自分が其夢見の為に江戸へ行くのだから、娘の事にも疑いは挟まなかった。うして同じ境遇という点に於て、急に同情の念を生じて来た。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
かも総赤ぬりで、軒の上に天狗の面とおかめの面とをならべて、其間に「勿驚おどろくなかれ煙草税金たった百万円」とか何とか書いてある。
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
左様さうですか、——かし失礼の様ですナ」と、美しき梅子の横顔、シゲ/\見入りつ「では、山木の令嬢」と小盃ちよくをば梅子に差し付けぬ、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
とほりあるきながらもさうおもはれまいと微笑びせうしながらつたり、知人しりびとひでもすると、あをくなり
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『僕もさうだよ。日頃はこれでも仲々意氣の盛んな方なんだが、昨夜君と逢ツてからといふもの、どうしたもんか意氣地の無い事を謂ひたくなる。』
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
其処で余は主人の注意に従ひ、歌志内に廻はることにめて、次の汽車まで二時間以上を、三浦屋の二階で独りポツねんと待つこととなつた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(『維摩経ゆいまきょう』に曰く、「もし生死しょうじしょうを見れば、すなわち生死なし。ばくなくなく、ねんせずめっせず」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
右四箇条相背あいそむき候わば、この一大事成就じょうじゅつかまつらず候。しかればこの度退散の大臆病者と同前たるべく候こと。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
しかれどもわがいふところの俳諧は其俳諧にはことなりと云ふことにて、荷兮野水かけいやすゐ等に後見うしろみして『冬の日』『春の日』『あら野』等あり。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
而も、その詠歌と伝へるものを見れば、かくの如く優に、シカ、人をして愁ひしむる、幽かなる思ひを持つたお人と、昔びとは伝へて来たのであつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シカノミナラズ、夫人蔡氏サイシノ岳父、蔡大臣ノ都ノ邸ヘ向ッテ、連年、生辰綱ショウシンコウ(誕生祝いの金品)ヲ贈ルコト実ニ巨額ニノボル。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるにふと物音のたようであるから何心なく頭を上げると、自分から四五間離れたところに人がたって居たのである。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかるに今ではこの私が、マリア姫から夫れに似た無情つれない態度を見せられている。私もカスピナも不幸なのだ。不幸な女と不幸な男、互に慰め合うきではないか。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すでに明治四十一年の春の暮、成人おとな握掌大にぎりこぶしほどの素晴しい雹が降った時もそうだった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
けど秋山少尉は考えておきますと、そういうだけで、何遍話をしてもうんといわない。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
が、畢竟ひつけうそれもまた名人上手とかいふ風な古來の形しきが當ぜん作り出すかたとらはれた觀念くわんねんと見られぬ事もない。
「自分は仲間の誰よりも、体が大きく、力が強く、知恵もあるので、みんなから尊敬されている。そこで一つ奮発ふんぱつして、みんなよりも立派な住居すまいをこしらえて、王様ぜんかまえこんでいなくちゃなるまい」
コーカサスの禿鷹 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
我衣わがころも』に「大名ニミノ箱アリ、しからバ陣中ハ、ミノヲもちうト見エタリ」云々。
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
この兄貴らしい心もちは、勿論一部は菊池の学殖がしからしめる所にも相違ない。
されど告げよ、汝いかなる者なればかく憂き處におかれ又かゝる罰を受くるや、たとひほかに之より重き罰はありともかく厭はしき罰はあらじ 四六—四八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
されば嘉川家一けん大岡殿追々おひ/\吟味詰の上一同口書相濟しかば彌々いよ/\享保四年三月廿二日一同呼出よびいだされ大岡殿申渡し左之通り
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかしながら不死ふし代替だいたいもつて、自分じぶんなぐさむるとこと臆病おくびやうではなからうか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
やうな大魚たいぎょしかし出世魚しゅっせうおと申す鯉魚りぎょの、お船へ飛込とびこみましたと言ふは、類希たぐいまれな不思議な祥瑞しょうずい
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
て世を経るほどに、歌は文盲なる者の手に落ち入りて、いよ/\狭く、心浅きものになりて、詩の人情・世態・雅俗にわたりて言ひ通るに、けおされむとさへするに到れり。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
処が又、る古代こがれでない人々から、近代風に謬られ相な、葬式の赤幡・青幡、降参のシラ幡がある。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此事をはればきよめたる火を四隅よすみよりうつす、油滓あぶらかすなど火のうつりやすきやうになしおくゆゑ煓々たん/\熾々しゝもえあがる、(此火にて餅をやきてくらふ、病をのぞくといふ世にふるくありし事なり)これすなはち爆竹左義長ばくちくさぎちやうなり。
此事をはればきよめたる火を四隅よすみよりうつす、油滓あぶらかすなど火のうつりやすきやうになしおくゆゑ煓々たん/\熾々しゝもえあがる、(此火にて餅をやきてくらふ、病をのぞくといふ世にふるくありし事なり)これすなはち爆竹左義長ばくちくさぎちやうなり。
さればこゝに一証をたるゆゑ、此雪譜せつふ記載きさいして后来こうらいしめすは、かゝる瑣談さだんも世に埋冤まいゑんせん事のをしければ、いざさらばとて雪にころばす筆の老婆心らうばしんなり。
さればこゝに一証をたるゆゑ、此雪譜せつふ記載きさいして后来こうらいしめすは、かゝる瑣談さだんも世に埋冤まいゑんせん事のをしければ、いざさらばとて雪にころばす筆の老婆心らうばしんなり。
ぢやでふわい。これ、田舍𢌞ゐなかまはりの畫師ゑかきと、ものもらひと、どれだけの相違さうゐがある。はツ/\。」
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あ、じゃでの、」などと役人口調で、眼鏡の下に、一杯のしわを寄せて、髯の上をで下げ撫で下げ、滑稽おどけた話をして喜ばせる。その小父おじさんが、
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのもゆるさまは春暉しゆんき西遊記さいいうき*12にしらぬ火をたりとて、つまびらかにしるせり。
そのもゆるさまは春暉しゆんき西遊記さいいうき*12にしらぬ火をたりとて、つまびらかにしるせり。
不正直ふしやうぢきだ、れどもおれ其者そのものいたつて微々びゞたるもので、社會しやくわい必然ひつぜんあくの一分子ぶんしぎぬ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
れども地上ちじやう諸王しよわうより幸福かうふくつたのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
サン (グレゴリーを顧みて)うんうても、理分りぶんか?
「何にあの男だって唯の男サ」と真蔵は起上たちあがりながら「けれども関係かかりあわんが可い」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我彼に、われ來れども止まらず、さはれ、かく汚るゝにいたれる汝は誰ぞ、答へていふ、見ずやわが泣く者なるを 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかうしなやみける程にしににけり。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
吾輩はそぞろにお玉の窮況に同情してしまった。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そんな事をおつしやつちやアいけませんよ、どうかしつかりなさい。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
美男の亭主は何時いつでも「アアウイアアウイ」と言つて莞爾にこ/\して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そこで、この最高幹部会で、取捨選択して、すっかり定員数の候補者を決めてしまって、その全体を、最後に、いっぱん一千万人の投票に問うのです。人々は、午前七時から午後七時までの間に出かけて行って、投票します。投票紙には、シイノウという二つの実に明白な文字が、印刷してあります。そのどっちかを消して、投票箱へ入れればいいのです。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
言ふまでもなく、「サフロ」から来た「そよ」「ソウよ」であること疑ひもないのだが、小唄・狂言には、大抵の場合、「よ」「うよ」「うよの」と言ふ風に、誰も解釈して来たらしい。
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)