“自分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じぶん96.1%
おのれ0.5%
うぬ0.3%
じしん0.3%
じふん0.3%
われ0.3%
おれ0.2%
わし0.2%
てまえ0.2%
おの0.2%
こち0.2%
じぶんめ0.2%
じん0.2%
みずから0.2%
みづから0.2%
めんめ0.2%
キリスト0.2%
私0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんというおそろしいところだ。どうしてこんなところに生(う)まれてきたろう。」と、小(ちい)さな赤(あか)い花(はな)は、自分(じぶん)の運命(うんめい)をのろいました。
小さな赤い花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だから、「聞いておどろく人もなし」ではいけないのです。せめて鐘の音を聞いた時だけでも、自分(おのれ)の生活を反省したいものです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
考えていると、愛吉は何、剃刀で殺すぐらいは、自分(うぬ)が下駄の前鼻緒を切るほどにも思わない。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
然(しか)しながら地震(ぢしん)に出會(であ)つた其瞬間(そのしゆんかん)に於(おい)ては、大小(だいしよう)國民(こくみん)殘(のこ)らず自分(じしん)で適當(てきとう)な處置(しよち)を取(と)らなければならないから、此場合(このばあひ)の心懸(こゝろが)けは地震國(ぢしんこく)の國民(こくみん)に取(と)つて一人(ひとり)殘(のこ)らず必要(ひつよう)なことである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
重(じゅう)ちゃんは、自分(じふん)も、友(とも)だちの助(たす)けなしに、ひとり木(き)に上(のぼ)って、巣(す)をとれないとさとったので、この日(ひ)は、そのまま帰(かえ)ることにしました。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
それが余り幾夜も続くので、私も、はア、終(つひ)には気の毒になつて、重右だツて、人間だア。不具に生れたのは、自分(われ)が悪いのぢやねえ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
『幻影(まぼろし)のように彼女(あれ)は現われて来てまた幻影(まぼろし)のように消えてしまった……しごくもっとものことである。自分(おれ)はかねて待ちうけていた。』
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自分(わし)の同門に松浦愚(おろか)という少年が居った。こいつは学問は一向出来(でけ)ん奴じゃったが、名前の通り愚直一点張りで、勤王の大義だけはチャント心得ておった。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「そう、恐縮されては、自分(てまえ)も困る。まず一献(いっこん)」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
醜い汚い筋をぶるぶると震わせながら、麸(ふ)を嘗(な)めるような形が、歴然(ありあり)と、自分(おの)が瞳に映った時、宗吉はもはや蒼白(まっさお)になった。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ロミオ それを見(み)たうは無(な)けれど、自分(こち)のゝ美麗(りっぱ)さを見(み)ようために、一しょに往(ゆ)かう。
「おじいさんのめしあがった後(あと)の酒(さけ)は、味(あじ)がうすくなった。」といって、息子(むすこ)は、その酒(さけ)を自分(じぶんめ)で飲(の)みました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
甲(こう)の組(くみ)は、さすがに、自分(じん)たちのほうの時計(とけい)は狂(くる)わない正(ただ)しい時計(とけい)だと、いよいよその時計(とけい)のありがたみを感(かん)じたわけです。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分(みずから)なせし業(わざ)とは思はず、祈念(きねん)を凝(こら)せる神仏(しんぶつ)がしかなさしめしを信ずるなり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
仏に仕ふる自分(みづから)は禽にも獣にも慚しや、たとへば来ん世には金(こがね)の光を身より放つとも嬉しからじ、思へば御仏に事ふるは本は身を助からんの心のみにて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「あんまりどす。」とお信さんは恨めしさうに啜(すゝ)り泣きを始めた「お父つあん等、自分(めんめ)の子お産みやしたことおへんよつてお知りんのどす。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
マリアは自分(キリスト)に迫っている危機を感じてしているのだから放っておけ、と云ったのでしょう。
かえってから、種々寝乍らAと話すうちに、Aは、自分(私)の感じることを感じとしては分らないことが多くある。