“美麗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きれい36.2%
びれい31.9%
うつくし6.4%
うるはし4.3%
あでやか4.3%
うつく4.3%
うるわ4.3%
あてやか2.1%
うつくしい2.1%
うるは2.1%
りっぱ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こずえの上には、チラと人影がある。星明りをかしてみると、女らしい美麗きれいたもとと白い顔が、細やかな松の葉の中におののいているのである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち花はまこと美麗びれいで、つ趣味にんだ生殖器であって、動物のみにくい生殖器とは雲泥うんでいの差があり、とてもくらべものにはならない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
手に取り見れば、年の頃二十歳はたちばかりなる美麗うつくし婦人おんなの半身像にて、その愛々しき口許くちもとは、写真ながら言葉を出ださんばかりなり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
好み童女どうぢよまれなる能書のうしよなりと人々も稱譽もてはやしけり此お高一たい容貌みめかたち美麗うるはしくして十五六歳になりし頃はたぐひなき艷女たをやめなりと見る人毎ひとごとに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なし居たり然るに其年十月中旬頃なかばごろ年の頃二十四五歳色白にして鼻筋通はなすぢとほりし男と又元服は致し居れども未だ十八九共云べきいと美麗あでやかなる器量の女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されど美麗うつくしき花の梢にも、尖針とげある世の人心恐ろしや。我廿一の春はここに楽しくくれて、皆人は花の別れを惜しむ間も。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
尋常と異った形貌をそなえた山が神の坐す所と思われていたことは、峰岫ほうしゅう重畳して美麗うるわしきこと甚し、しくは神其山に在るかとらせ給うたことから察せられるのである。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
あのひめ美麗あてやかさで、かゞや燭火ともしびまただんかゞやくわい! よるほゝ照映てりはゆるひめ風情ふぜいは、宛然さながら黒人種エシオツプ耳元みゝもと希代きたい寶玉はうぎょくかゝったやう、使つかはうにはあま勿體無もったいな
して藤助の處へゆくと番頭は何をして居ると尋ねらるゝに小僧こぞうアノ藤助さんのはうゆくと久兵衞さんはすぐに二かいあがりおたみさんと云ふ美麗うつくしいねえさんと何だかはなしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
船中せんちゆうあさ食事しよくじは「スープ」のほか冷肉れいにく、「ライスカレー」、「カフヒー」それに香料にほひつた美麗うるはしき菓子くわし其他そのほか「パインアツプル」とうきはめて淡泊たんぱく食事しよくじで、それがむと
ロミオ それをたうはけれど、自分こちのゝ美麗りっぱさをようために、一しょにかう。