“端麗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんれい88.9%
あでやか11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐伯氏は、あかねさんという、すごいような端麗たんれいな顔をした妹さんと二人で別棟べつむね離屋はなれを借り切って、二階と階下したに別れて住んでいる。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この端麗たんれいな、しかも、もと安土城あづちじょうにもいたといういわくつきの美少女を、不問ふもんに捨て去るのは、何やら惜しい気がしてならない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、こうべを垂れて、ハッと云って、俯向うつむせなを、人目も恥じず、と抱いて、手巾ハンカチも取りあえず、袖にはらはらと落涙したのは、世にも端麗あでやかなお町である。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其の蔭に、端麗あでやかさも端麗あでやかに、神々こうごうしさも神々しい、緋のはかまの姫が、お一方ひとかた、孫一を一目見なすつて
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)