“袴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかま91.3%
ばかま5.6%
スカート0.7%
こ0.3%
ずぼん0.3%
スカアト0.3%
パンタロン0.2%
バジ0.2%
シュルヴァル0.2%
ジュボン0.2%
ジユツプ0.2%
ヂュポン0.2%
ハカマ0.2%
ペティコート0.2%
モンペ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すこし疲れて、体がほっと熱ばんで来ていながら袴(はかま)の裾(すそ)の処がうすら冷たくずっと下の靴できっちり包んでいる足の先は緊密に温い。
兄妹 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
誰か、後(うしろ)から追いかけて来る者がある。編笠を被(かぶ)って、干飯袋(ほしいぶくろ)に旅の持物を入れ、短い義経袴(ばかま)の袴腰にくくり付けている若者だった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サ……サ……サ……サ……と幽(かす)かな音をさせて、……袴(スカート)の裾(すそ)でも、障子に触れるような音であったという。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
僕は新しい衫(さん)を着け、そうして新しい袴(こ)を穿いて、懐中に短刀——鎧通(よろいどおし)さ、兼定(かねさだ)鍛えの業物だ、そいつを呑んで轎に乗った。
鴉片を喫む美少年 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
火鉢の側へ、仲働が奧さんと玉ちやんとの膳を据ゑて置いて下(さが)るので、博士は膳に塵が掛らぬやうにといふので、部屋の隅の方へ往つて、大禮服の袴(ずぼん)を穿く。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
そこで、袴(スカアト)の裾をつまんで、甃石の上を歩き出そうとした時だった。
或る母の話 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
併(しか)し折れて電光の如く跳(おど)つた鋒尖(きつさき)はマス君の袴(パンタロン)を列(はげ)しく割(さ)いたに過ぎなかつた。人人は奇蹟の様に感じてホツと気息(いき)をついた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
血まみれの上衣(チョゴリ)、袴(バジ)。繃帯で巻かれている細い胴。棒切れのような黒い足。繃帯の下から半ば目は閉じたまま血光り、鼻腔には綿が詰め込まれていた。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
膝下で括(くく)った袴(シュルヴァル)を着けていられた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
両脇を綻ばせた所からは、繻子の袴(ジュボン)がのぞいてゐる。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
僕と曙村(しよそん)とが最後の二つの椅子に掛けたので、翁と僕との間の空いた椅子へ翁は其(その)婦人を坐らせた。其(その)時翁が「公爵夫人(コンテツス)」と喚(よ)ばれたので貴婦人だと気附いたが、胴衣(コルサアジユ)も袴(ジユツプ)も質素な物を着けて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
妾は短い赤い袴(ヂュポン)の下から白い絹の靴下を見せ赤いモロッコ皮の靴を緋色のリボンで結んで、わざとショールをひろげて肩を出し、アカシアの大きな花束を肌衣の外へはみ出させて
華やかな罪過 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
ナニナニ?——海ノ底デネ、青イ袴(ハカマ)ハイタ女学生ガ昆布(コブ)ノ森ノ中、岩ニ腰カケテ考エテイタソウデス、エエ、ホントニ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
また、聖水(ホリーウォーター)の近くには、真紅(しんく)の袴(ペティコート)をはいて、レースのついている胸衣(むなぎ)をつけた農家の女たちが、家畜のように動かずに地面に腰をおろしています。
瓶のかたちの袴(モンペ)をはいて
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)