“餘”のいろいろな読み方と例文
新字:余
読み方割合
あま60.1%
よ14.0%
あんま11.9%
あまり8.4%
あん2.8%
ほか1.4%
あ0.7%
あンま0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浴室(よくしつ)の窓(まど)からも此(これ)が見(み)えて、薄(うつす)りと湯氣(ゆげ)を透(すか)すと、ほかの土地(とち)には餘(あま)りあるまい、海市(かいし)に對(たい)する、山谷(さんこく)の蜃氣樓(しんきろう)と言(い)つた風情(ふぜい)がある。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
吟味(ぎんみ)せしに殘金十一兩餘(よ)在(あ)りたり是を思へば文右衛門盜賊(たうぞく)でなき事は明白(めいはく)なり斯程(かほど)に證據ある上は汝何程陳ずる共詮(せん)なき事ぞ痛(いた)き思ひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夫(そ)れを種々(さま/″\)に思(おも)ふて見(み)ると父(とゝ)さんだとて私(わたし)だとて孫(まご)なり子(こ)なりの顏(かほ)の見(み)たいは當然(あたりまへ)なれど、餘(あんま)りうるさく出入(でい)りをしてはと控(ひか)へられて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
渠(かれ)さへあらずば無事(ぶじ)なるべきにと、各々(おの/\)我(わが)命(いのち)を惜(をし)む餘(あまり)に、其(その)死(し)を欲(ほつ)するに至(いた)るまで、怨恨(うらみ)骨髓(こつずゐ)に徹(てつ)して、此(こ)の法華僧(ほつけそう)を憎(にく)み合(あ)へり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どうも、宗(そう)さんも餘(あん)まり近頃(ちかごろ)は御出(おいで)でないし、私(わたし)も御無沙汰(ごぶさた)許(ばかり)してゐるのでね、つい御前(おまへ)の事(こと)は御話(おはなし)をする譯(わけ)にも行(い)かなかつたんだよ
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
取行ひける扨(さて)此平野村には感應院より餘(ほか)に修驗(しゆげん)もなきことゆゑ村中に何事の出來るとも甚だ差支(さしつか)へなりと名主甚左衞門は感應院へ村中の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それとも、餘(あ)まり手輕(てがる)う手(て)に入(い)ったとお思(おも)ひなさるやうならば、故(わざ)と怖(こは)い貌(かほ)をして、憎(にく)さうに否(いや)と言(い)はう、たとひお言寄(いひよ)りなされても。さもなくば、世界(せかい)かけて否(いや)とは言(い)はぬ。
オヤ、可哀相(かあいさう)に私(わたし)の小(ちひ)さな足(あし)は!今(いま)、誰(だれ)がお前(まへ)に靴(くつ)や靴足袋(くつした)を穿(は)かしてくれるでせう?私(わたし)には迚(とて)も出來(でき)ないわ!でも、餘(あンま)り遠(とほ)ッ離(ぱな)れて居(ゐ)るんですもの。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)