“餘燼”のいろいろな読み方と例文
新字:余燼
読み方割合
よじん66.7%
ほとぼり16.7%
よぢん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いきなり死骸を抱き起しましたが、石つころのやうに冷たくなつて、最早命の餘燼よじんも殘つてゐさうもありません。
抱き起しては見ましたが、朝露に冷々と洗はれた顏には、最早生命の餘燼ほとぼりも殘つては居ません。
火の餘燼よぢんと今出たばかりの月光に照されて、母娘巡禮の泣き濡れた姿と、平次の顏を伏し拜み伏し拜み行くのを、何が何やらわけもわからず、八五郎は茫然ばうぜんとして見送つて居るのでした。