“浴室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくしつ46.7%
ゆどの33.3%
バス13.3%
ふろ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浴室よくしつまどからもこれえて、うつすりと湯氣ゆげすかすと、ほかの土地とちにはあまりあるまい、海市かいしたいする、山谷さんこく蜃氣樓しんきろうつた風情ふぜいがある。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
尤も何方が雲かどろかは、其れは見る人の心次第だが、兎に角著しく変った。引越した年の秋、お麁末そまつながら浴室ゆどのや女中部屋を建増した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
女は浴室バスから上ったらしい丈夫相な半裸体のまま朝の食事をって居た。車付きの銀テーブルの上にキャビアのかんが粉氷の山に包まれて居る。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
こすりながら浴室ふろに至れば門前に待ち詫びたる馬の高くいなゝくにいよ/\慌て朝餉あさげの膳に向へば昨日きのふ鯉の濃汁こくしやう
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)