“あま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アマ
語句割合
甘14.0%
天13.3%
阿魔10.7%
餘8.7%
剰8.1%
余7.6%
尼6.1%
女6.0%
海女4.3%
海人3.9%
雨3.3%
蜑2.0%
阿女1.7%
普1.3%
海士1.2%
娘0.8%
嬌0.6%
洽0.6%
亜麻0.6%
遍0.5%
阿摩0.4%
蜑女0.3%
剩0.3%
尼僧0.3%
贏0.3%
海郎0.2%
海0.2%
甘味0.2%
小女0.1%
漁女0.1%
女郎0.1%
旨0.1%
残余0.1%
海男0.1%
剰余0.1%
周0.1%
婀魔0.1%
婦0.1%
媚0.1%
嬌態0.1%
栴陀羅0.1%
泉郎0.1%
浥0.1%
淫婦0.1%
甘美0.1%
白水郎0.1%
矯0.1%
窪魔0.1%
美0.1%
蜒女0.1%
阿万0.1%
阿満0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今(いま)敵國(てきこく)深(ふか)く侵(をか)して、邦内(はうない)騷動(さうどう)し、士卒(しそつ)、境(さかひ)に(一七)暴露(ばくろ)す。君(きみ)寢(い)ねて席(せき)を安(やす)んぜず、食(くら)うて味(あぢはひ)を甘(あま)しとせず。百姓(せい)の命(めい)皆(みな)君(きみ)に懸(か)かる。
夏山 夏野 夏木立(なつこだち) 青嵐 五月雨(さみだれ) 雲の峰 秋風 野分(のわき) 霧 稲妻 天(あま)の河(がわ) 星月夜 刈田 凩(こがらし) 冬枯(ふゆがれ) 冬木立 枯野 雪 時雨(しぐれ) 鯨(くじら)
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「この間から、神明の水茶屋の、お常(つね)の阿魔(あま)に熱くなりやがって、毎日入りびたって、渋茶で腹をダブダブにしてやがったよ」
然(しか)し是(これ)は活(い)きた話(はなし)とか、交際(かうさい)とかと云(い)ふものとは又(また)別(べつ)で、餘(あま)り適切(てきせつ)な例(れい)では有(あ)りませんが、例(たと)へば書物(しよもつ)はノタで、談話(だんわ)は唱歌(しやうか)でせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
剰(あま)すところの国もただ名義上において独立国たるを得るのみ。おもうにこれもまた早晩大蛇の腹中に葬るの命運を免れざるや否や。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
世(よ)の譬(たとへ)にも天生峠(あまふたうげ)は蒼空(あをぞら)に雨(あめ)が降(ふ)るといふ人(ひと)の話(はなし)にも神代(じんだい)から杣(そま)が手(て)を入(い)れぬ森(もり)があると聞(き)いたのに、今(いま)までは余(あま)り樹(き)がなさ過(す)ぎた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
貞柳(ていりう)と云ひしが此者通仙と入魂(じゆこん)なりし故妻子の難儀を見兼ねて世話をなしける處尼(あま)ヶ崎(さき)の藩中に小野田幸之進(をのだかうのしん)と云人有りしが勘定頭(かんぢやうがしら)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ちぇッ、いまいましい女(あま)だ。ここを出たら、ひとつギュッと手綱(たづな)を締めなおさなくっちゃいけねえ」と、業(ごう)を煮やして、寝返りを打つ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「海女(あま)が鮑(あわび)を取る時は、水の中に潜って、鑿(のみ)を使うと聞きました。水に潜ってあれだけ鑿を使えるのは、武芸の達人にも出来ませんよ」
落魄(らくはく)して漁民となったのだといわれているが、彼自身は「片海の石中(いそなか)の賤民が子」とか、「片海の海人(あま)が子也」とかいっている。
見るとそれは秘命をおびて、伊那丸(いなまる)の本陣雨(あま)ヶ岳(たけ)をでた奔馬(ほんば)「項羽(こうう)」。——上なる人はいうまでもなく、白衣(びゃくえ)の木隠龍太郎(こがくれりゅうたろう)だ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
潮風(しおかぜ)に吹き流されて。この島の磯(いそ)にでも打ちあげれば、蜑(あま)の子が拾うて薪(たきぎ)にでもしてしまうだろう。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「しょうある、この馬鹿阿女(あま)——十三四にもなって赤ん坊の守も出来ねえなんてあるか。」
米 (新字新仮名) / 犬田卯(著)
遮ぎる雲の一片(ひとひら)さえ持たぬ春の日影は、普(あま)ねく水の上を照らして、いつの間にかほとぼりは波の底まで浸(し)み渡ったと思わるるほど暖かに見える。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのまま波に追われながら後退(あとしざ)りして来る海士(あま)の呼吸を見てやっと能静氏の教うる「汐汲み」の呼吸がわかった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
「それにしても、娘(あま)つ子(つ)はあの死骸を何うしたであらう。村では、あの娘つ子の手に其死骸のある中は、寺には決して葬らせぬと言つて居つたが……」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そしてそれに嬌(あま)えこむ気になって、「しかしずいぶん茶気のある人で、わたくしは偉いと思いますが?——」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
虹の松原に因(ちな)んで名を虹汀(こうてい)と改め、八景を選んで筆紙を展(の)べ、自ら版に起して洽(あま)ねく江湖(こうこ)に頒(わか)たん事を念(おも)へり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と、なつかしむようにいって、マタンの亜麻(あま)色のかみが、ぼうしのふちからのぞいているのをちらっと見て
名なし指物語 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
屋敷中探がす。居ない。舌(した)が痛くなる程呼んでも、答が無い。民やをやって、近所を遍(あま)ねく探がさしたが、何処にも居ず、誰も知らぬ、と云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
阿摩(あま)なる姫(ひめ)がふところに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
乳(ち)のまわり、胸に、六ところ、剃り落しても剃り落しても赤斑(あかまだら)の毛が生える、浅間しさ、情(なさけ)なさに取詰めた、最後は、蜑女(あま)の絵が抜出したように取乱して、表二階の床の掛軸「喝」という字に
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此日には刀自の父榛軒が壽阿彌に讀經(どきやう)を請ひ、それが畢(をは)つてから饗應して還(かへ)す例になつてゐた。饗饌(きやうぜん)には必ず蕃椒(たうがらし)を皿(さら)に一ぱい盛つて附けた。壽阿彌はそれを剩(あま)さずに食べた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ふり返って見ますると五十歳ぐらいの、墨染めの法衣(ころも)に黒の頭巾をかむった、気高いような尼僧(あま)様が数珠をつまぐりながら、しずかに歩いておるのでした。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼二婆さんは余が黄色の深浅を測(はか)って彼ら一日のプログラムを定める、余は実に彼らにとって黄色な活動晴雨計であった、たまた※降参を申し込んで贏(あま)し得たるところ若干(いくばく)ぞと問えば
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紀(き)の国(くに)の三輪(みわ)が崎(さき)に大宅竹助(おおやのたけすけ)と云うものがあって、海郎(あま)どもあまた養い、鰭(はた)の広物(ひろもの)、狭(さ)き物(もの)を尽して漁(すなど)り、家豊(ゆたか)に暮していたが、三人の小供があって、上の男の子は、父に代って家を治め
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かぶりかうぶり海(あま)の子(こ)
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
と同時に、こういう無数の人たちの要求を正しい方向に導くためには、プロレタリア派の連中はその素材を非常に甘味(あま)い、オブラアトで包む必要がありはしないか。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
掛金の上の処を切抜きました小女(あま)っちょが手を入れましたけに、直ぐに引っ掴まえて引っくくり上げて、ここまで担いで参りましたので……ヘエ
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ヘエ。……この小女(あま)っちょが這入って来た時に、この界隈の者でない事は一眼でわかります。第一これ位の縹緻(きりょう)の娘は直方には居りませんようで……ヘヘ。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その間をくゞつて漁女(あま)等が、甘海苔を岩から掻き落してゐる。腰までも水へ浸して小さな籠へ根気に掻きためてゐる。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
二つの鮹(たこ)が帆となり船となつて海上を走つて行く話や、鮑(あはび)取りの漁女(あま)が盥に乳含児をのせて置いて、水底から潜り出て来ては、太い息を吹きながら
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
俺の言葉に不承知だな! しぶとい女郎(あま)め! やくざ者め! いつまでもしぶとくするがいい! そっちがそうならこっちもこうじゃ! やいやい加藤次その女を
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そうじゃそなたの云う通り、云うことを聞かぬしぶとい女郎(あま)を折檻いたしていたところじゃ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
夏は氷盤(ひょうばん)に莓(いちご)を盛って、旨(あま)き血を、クリームの白きなかに溶(とか)し込むところにある。あるときは熱帯の奇蘭(きらん)を見よがしに匂わする温室にある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
愛せらるる事を専門にするものと、愛する事のみを念頭に置くものとが、春風(はるかぜ)の吹き回しで、旨(あま)い潮の満干(みちひき)で、はたりと天地の前に行き逢(あ)った時、この変則の愛は成就する。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まア此寒(このさむ)いのに可愛(かあい)い手で足を撫(なで)てゝ遣(や)るところは何(ど)うだえ、……可愛想(かあいさう)だなー、……彼(あ)の残余(あま)つた料理(もの)があつたツけ……賓客(きやく)の残(のこ)した料理(もの)が皿(さら)の内(なか)に取つてあるだらう、……アーそれさ
……乃公(わし)の家(ところ)で今日(けふ)は小供(ばう)の袴着(はかまぎ)の祝宴(いはひ)があつて、今(いま)賓客(きやく)が帰(かへ)つたが少しばかり料理(れうり)の残余(あま)つたものがあるが、それをお前(まへ)に上(あ)げたいから、なにか麪桶(めんつう)か何(なに)かあるか、……麪桶(めんつう)があるなら出(だ)しな。
飛び込んだ男は灘兵衛(なだべえ)と云って、わざわざ安房(あわ)から呼び寄せたところの水練名誉の海男(あま)であったが、飛び込んでしばらく時が経つのに水の面へ現われようともしない。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「勝つも負けるも時の運。とは云え相手は妖怪か悪魚。それに安房の海男(あま)とは云え勇力勝れた灘兵衛さえ不覚を取りました恐ろしい相手、十に九つこの老人も不覚を取るでござりましょう」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で、お髪(ぐし)のものや何やかや細工類(さいくるい)に金目なものがございましたので、剰余(あま)り金拾(じゅう)一両(りょう)二朱(しゅ)ほどお渡しいたしました
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足跡所謂天下に周(あま)ねく、見聞の範囲の極めて狭かった当時の一般民衆の間にあっては、彼らはことごとく天が下の事を知るの物識りであったのに相違ない。
つけられて惡漢どもよし/\合點(がつてん)承知の濱と遂ひに懷劔を捻取(もぎと)りつゝ手どり足どり旋々(くる/\)まき強情(しぶとひ)婀魔(あま)めと引摺(ひきずり)來(き)て捻(ねぢ)つけ駕籠へ入れんとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
畜生(ちくしやう)、婦(あま)、畜生(ちくしやう)——
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
愛(あい)ちやんは媚(あま)へるやうな聲(こゑ)で、『まァ、可哀相(かあいさう)に!』と云(い)つて、思(おも)はず口笛(くちぶえ)を吹(ふ)かうとしました、が、待(ま)てよ、若(も)し其犬(そのいぬ)ころが飢(う)ゑて居(ゐ)ては
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
糸的(こう)の先生、上杉さんは、その様子じゃ大分一雪女史が贔屓(ひいき)らしい。あの容色(きりょう)で、しんなりと肩で嬌態(あま)えて、机の傍(そば)よ。先生が二階の時なぞは、令夫人やや穏(おだやか)ならずというんじゃないかな。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寺務(じむ)の間(いとま)ある日は七湖(うみ)に小船をうかべて、八網引(あびき)釣(つり)する泉郎(あま)に銭を与(あた)へ、獲(え)たる魚をもとの江に放ちて、其の魚の遊躍(あそ)ぶを見ては画きけるほどに、年を経(へ)て九細妙(くはしき)にいたりけり。
○憐(あわれ)みとる蒲公(たんぽぽ)茎(くき)短(みじかく)して乳を浥(あま)せり
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
髪結(かみゆい)やら、河岸(かし)の者に、噂を探らせてみると、呆(あき)れた淫婦(あま)だ、沢村田之助に入れあげて、猿若町(さるわかちょう)がハネると、代地(だいち)の八重桐(やえぎり)へ引き入れて、いい気になっているという話だが
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄鼠色の皮膚、心惹(こころひ)くエキゾチシズムと蛇舞(すねいく)を踊る妖艶さと椰子(ばあむ)しゅがあのごとき甘美(あま)さがある。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
そが明媚なる沙線の一端に連なるは志賀島(しかのしま)なり、この島の白水郎(あま)の歌などいひて、万葉集に載するものくさぐさあり、皆可憐の趣を備ふ。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
人に矯(あま)えるような愛、人に強(し)いるような愛、人を弱くしようとする愛、人をたかぶらせる愛、それらが私の生活になかったといえるか。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
水中の窪魔(あま)を、追ひ退けるため、水を追うて川を下りたといふおまじなひが、今でも無意識に伝はつてゐるのでは、あるまいかと考へた。
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
さて美(あま)い夢一つ、見るでもなし。野ざらしの風颯々と。吹きわたるなかに何がたのしくて。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
「女白浪(おんなしらなみ)だから、蜒女(あま)あたりが動かねえところだろう。」なんて洒落みたいな見込みをたてた。
安政二年の淡路津井港改築、同六年から文久元年にいたる同郡阿万(あま)村の大灌漑工事、津名郡岩屋(いわや)の築港工事など、すべてその手になった。
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
それは阿満(あま)が池という小さな池があって、その岸に立って人があまと呼ぶと、清水がすぐにその声に答えて下から湧(わ)き上り、「しばしば呼べばしばしば出づ」といっております。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)