“暴露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばくろ62.5%
ばれ10.7%
あば3.6%
さら3.6%
ばうろ3.6%
さらけだ1.8%
あばい1.8%
あらわ1.8%
しめ1.8%
1.8%
ぶちま1.8%
ぼうろ1.8%
むきだ1.8%
バラ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま敵國てきこくふかをかして、邦内はうない騷動さうどうし、士卒しそつさかひ(一七)暴露ばくろす。きみねてせきやすんぜず、くらうてあぢはひあましとせず。百せいめいみなきみかる。
万一われわれの恋が暴露ばれかけて、彼女に疑いがかかるような場合には、私は直ちに自殺をしようという意気込でした。
麻酔剤 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
袁更生の阿片窟を僕が暴露あばいたのを怨みに思って僕に怨みを晴らすため袁更生の一味徒党が僕の行先に着きまとい上海に渡ったということを知らしてくれたというものさ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それも最初は、自分の片輪じみた大きな姿を運動場に暴露さらしたくない気持から、そうしたのでしたが、後には、それが誰にも話すことの出来ない私の秘密の楽しみになってしまいました。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今日こんにち不図ふと鉄道馬車てつだうばしやの窓より浅草あさくさなる松田まつだの絵看板かんばん瞥見致候べつけんいたしそろ。ドーダ五十せんでこんなに腹が張つた云々うん/\野性やせい遺憾ゐかんなく暴露ばうろせられたる事にそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
僕なぞはもうずん/\暴露さらけだして、しまつて置くといふことは出来ないがなあ。瀬川君の言はないのは、何も隠す積りで言はないのぢや無い、性分で言へないのだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
彼女かのぢよつとむ成長せいちやうたのしみすごした空想くうさうは、はからずもおそろしい不安ふあん彼女かのぢよむね暴露あばいつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
そこでたいていの人は、ために神経衰弱になってしまう。あるいは何かの拍子で、その素性が暴露あらわれて、折角築き上げた営業の基礎もといをも、空しく棄てねばならぬことになるのです。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
大塚剛蔵は何時いつしか其自然に返って居たのです。知らず/\其自然を暴露しめすに至ったのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「押しかけますぜ。ないしょごとはすぐ暴露れまさあね。お連れさんは誰方どなたですい。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
この瑜瑕ゆか並びおおわない特有の個性のありのままを少しも飾らずに暴露ぶちまけた処に椿岳の画の尊さがある。
或るものはあめれてち出立すべしと言ひしも、予等の予定よていは最初より風雨に暴露ぼうろせらるる十日間にわたるもあへいとはざるの决心なるを以て、断然だんぜんあめおかして進行しんかうすることとはなれり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
こうして人間の面をかぶっておればこそ、の、わしが顔を暴露むきだいたら、さて、一堪ひとたまりものう、ひげが生えた玩弄物おもちゃろうが。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
久我は射たれて死んじゃった。……これでお国は安泰、福禄長寿……と、思ってるんだろうが、そうは問屋じゃおろさない。あたしがこれから暴露バラしにゆく。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)