“頒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
52.5%
わか45.0%
しょう0.6%
わけ0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らはもう売る物も、人にけるものもないほど、すべてが衣食についやされたあとだったので、家を立ち退くには雑作ぞうさはなかった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
秀吉は、この栄を、さらに、家臣にもわかつべく、七本槍の若者以下、有功の将三十六人、その他へも、広汎こうはんな論功行賞を同時にした。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詔書の文は魏王曹操の大功をしょうし、嗣子しし曹丕そうひに対して、父の王位をぐことを命ぜられたもので——建安二十五年春二月みことのりすと明らかにむすんである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「とんでもない。こっちでいうことばだよ。もうけは仲よく歩合ぶあいわけるさ。じゃあ聟どのが役署から帰ったら、さっそく相談するとして」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此人などは、ずぬけた門地の育ちとも言はれませんが、腕次第で、いくらでも思ふ役をつて貰ふことの出来るだけの家柄ではある、と申します。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
而シテ、各〻ニ美酒一杯ヲ飲マセ、マタ玉帯数条ヲ出シテアトウ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)