“海人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あま86.7%
アマ4.4%
あまの2.2%
あまびと2.2%
かいじん2.2%
アマヒト2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あはは、しびよ。そちはさかなだ。いかにいばっても、そちをきに来る海人あまにはかなうまい。そんなにこわいものがいては悲しかろう」
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
此が海人アマ馳使丁ハセヅカヒです。其内、神祇官に仕へた者が、特にあまはせづかひと言はれたらしいのです。更に、此中から、宮廷の語部として、海語部アマガタリベと言ふ者が出来たと見られます。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「そうです。まさに、あの殺人鬼の幻想的ファンタスティックな遊戯なんですよ。しかし、これに海人あまの藻芥もくず(犬射の雅号)という署名はないにしても、いずれは、誰かの雅号となって、現われずにはいますまい」
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
小手をかざして、御陣原——にはこれあらで、兵庫沖、かすむ霞の晴れ間より、ちらりと見ゆる軍船いくさぶねいさりにかえる海人あまびとか、晦日の金か、三日月か、宵にちらりと見たばかり。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「これは海人かいじんというものです」と、漁師は言いました。「これが出ると必ず災いがあります。何かの事のないように、いっそ殺してしまいましょう」
神の用の脚夫で、神聖(ひ)な足の所有者であるらしい。隼人は、速足の聖奴の義らしい。寺人・神人皆奴婢の意を含んだ語である。海人アマヒト部・山人ヤマヒト部も、其だ。