“酢漿草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたばみそう50.0%
かたばみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
饗宴は酒甕みわから酒の減るにつれて乱れて来た。鹿はつぶれた若者たちの間を漫歩しながら酢漿草かたばみそうの葉を食べた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
彼の病原を洞察した宿禰は、蚯蚓みみずと、酢漿草かたばみそうと、童女の経水けいすいとを混ぜ合せた液汁を長羅に飲ませるために苦心した。しかし長羅はそれさえも飲もうとはしなかった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
酢漿草かたばみ模様のネクタイを着けて、美しい頬には穏やかな片笑みを湛えていられたが、気の迷いか口辺、まゆのあたりに幾分苦悩の跡を残しているように思われた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)