自転車日記じてんしゃにっき
西暦一千九百二年秋忘月忘日白旗を寝室の窓に翻えして下宿の婆さんに降を乞うや否や、婆さんは二十貫目の体躯を三階の天辺まで運び上げにかかる、運び上げるというべきを上げにかかると申すは手間のかかるを形容せんためなり、階段を上ること無慮四十二級、途 …
作品に特徴的な語句
ヘコ くらま どお うっ 若干いくばく おお たえ つい かん まぬ きい あっ つら ひっく 一度ひとた せん むこう 漆桶しっとう むち けっ 驀地ばくち 下拵したごしらえ まさ 四這よつばい ふさが おおい 大悠だいゆう てい ろう こわ おもんみ あわれ ぬけ ねじ ひるが 腹癒はらいせ 苟且こうしょ あま またが 蹴飛けとば 一輛いちりょう 不肖ふしょう 乃至ないし 乳母うば 体躯たいく 何返なんべん 健気けなげ 傲然ごうぜん 出逢であ 初出でぞめ 刹那せつな いきおい すす たた 吃驚びっくり 向脛むこうずね われ 呵責かしゃく 咽喉のど 唯一ゆいいつ ただ いなな らち 塗炭とたん おびただ 大童おおわらわ 天涯てんがい 天辺てっぺん やつ 媾和こうわ もっぱ 尨大ぼうだい ゆる おもむ 御免ごめん 御閑おひま 思惟しい 悄然しょうぜん やく ほう えら らっ 挨拶あいさつ 捷径しょうけい 掛直かけね えら 旗幟きし いわ きた 板塀いたべい