“惟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おも54.5%
おもんみ8.0%
こ8.0%
た6.3%
ただ5.4%
たゞ4.5%
これ3.6%
オモ2.7%
おもえ1.8%
おもん1.8%
ひと0.9%
オモンミ0.9%
コレ0.9%
タダ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
* これらの章は惟(おも)うにアリストテレス哲学の構成を模範的に示しているものであって、『倫理学』第一巻の最初の数章とともに
科学批判の課題 (新字新仮名) / 三木清(著)
惟(おもんみ)れば誰が保ちけん東父西母が命(いのち)、誰が嘗(な)めたりし不老不死の藥、電光の裏に假の生を寄せて、妄念の間に露の命を苦しむ、愚(おろか)なりし我身なりけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「三十而立塩田子。言行寡尤徳惟馨。」〔三十ニシテ立ツ塩田子/言行尤(とが)寡(すくな)ク徳惟(こ)レ馨(かお)ル〕随斎はその時二十八歳であったのである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
後人また謂ふ、惟(た)だ蘇州にのみ半夜の鐘ありしなりと。皆な非なり。按ずるに于鄴褒中即事詩に云ふ、遠鐘来二半夜一、明月入二千家一と。
恒産なくして恒心あるは、惟(ただ)士のみ能(よ)くするを為(な)す。民の若(ごと)きは則(すなわ)ち恒産なくんば因って恒心なし。苟(いやし)くも恒心なくんば、放辟(ほうへき)邪侈(じゃし)、為(な)さざるところなし。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
伊沢氏の学風は李朱医学の補血益気(ほけつえきき)に偏したものではなかつた。惟(たゞ)井上金峨の所謂「廃陰陽、排五行、去素霊諸家、直講張仲景書者」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
巍は遼州(りょうしゅう)の人、気節を尚(たっと)び、文章を能(よ)くす、材器偉ならずと雖(いえど)も、性質実に惟(これ)美(び)、母の蕭氏(しょうし)に事(つか)えて孝を以て称せられ、洪武十七年旌表(せいひょう)せらる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唯うつとりと、塔の下(モト)から近々と仰ぐ、二上山の山肌に、現(ウツ)し世(ヨ)の目からは見えぬ姿を惟(オモ)ひ觀(ミ)ようとして居るのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
松陰惟(おもえ)らく、象山畢竟(ひっきょう)洋学を鬻(ひさ)いで、自(みず)から給する売儒ならんと。乃(すなわ)ち平服のままにて、その門に入る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
今日(こんにち)人は此の單純野蠻なる審判を吾等には無關係なる遠き代のをかしき物語として無關心に語り傳ふれども、熟々(つらつら)惟(おもん)みるに現在吾々の營める社會に於ても
貝殻追放:001 はしがき (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
況(ま)して地球に生息する一切の有機体をや、細は細菌より大は大象に至るまでの運命である、これ天文・地質・生物の諸科学が吾等に教ゆる所である、吾等人間惟(ひと)り此鈎束(こうそく)を免るることが出来よう歟(か)。
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
朕惟(オモンミ)ルニ、古昔(コセキ)、那県ノ制、全国ノ丁壮ヲ募リ、軍団ヲ設ケ、以テ国家ヲ保護ス、固ヨリ兵農ノ分ナシ。
惟(コレ)、大漢ノ建安十五年。南陽、諸葛亮(ショカツリョウ)、謹ンデ祭(サイ)ヲ大都督公瑾周府君(コウキンシュウフクン)ノ霊前ニ致シテ曰(イ)ウ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中国の梁の学者陶弘景(とうこうけい)が昆布についていうには「今惟(タダ)高麗ニ出ヅ、縄ニテ之レヲ把索シ巻麻ノ如ク黄黒色ヲ作ス、柔靱ニシテ食フベシ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)