“乃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すなは41.3%
すなわ39.7%
そこ8.3%
すなはち2.5%
いま2.5%
スナワ1.7%
すなわち0.8%
いまし0.8%
そこで0.8%
ない0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(七)舜禹しゆんうあひだ(八)岳牧がくぼくみなすすむ。すなはこれ(九)くらゐこころみ、しよくつかさどらしむることすうねん(一〇)功用こうようすでおこり、しかのちまつりごとさづく。
すなわ曹国公そうこくこう李景隆りけいりゅうに命じ、兵を調してにわかに河南に至り、周王しゅく及び世子せいし妃嬪ひひんとらえ、爵を削りて庶人しょじんとなし、これ雲南うんなんうつしぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夫人ふじん牢屋らうやる』とつて女王樣ぢよわうさま死刑執行者しけいしつかうしやに、『此處こゝれてまゐれ』そこ死刑執行者しけいしつかうしやごとはしりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
膏血かうけつ淋漓りんりたり。下に承くるに盆を以てす。盆満つれば即ち巨桶中に挹注いふちうす。かくの如きもの十余次。巨桶すなはち満つ。数人之を扛して出づ。官文書を判して一吏に付し、ともに同じく出づ。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すぐれた智慧をもっている菩薩ひとは、いまし生死をつくすに至るまで、つねに衆生の利益りやくをなして、しかも涅槃におもむかず」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
准南子えなんじニ曰ク「養由基ヨウユウキ楊葉ヨウヨウヲ射ル、百発百中、恭王キョウオウ猟シテ白猿ヲ見ル、樹ヲメグッテヲ避ク、王、由基ニ命ジ之ヲ射シム、由基始メ弓ヲ調ベ矢ヲム、猿スナワチ樹ヲ抱イテサケブ」
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
客既ニ集リ炉底火ハ活シ鼎腹沸沸トシテ声アレバすなわち茗ヲテ主客倶ニすすルコト一碗両碗。腋間えきかん風生ズルニ至ツテ古人ノ書画ヲブ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
(——時に、ここでいまし聞いたのが、綺麗な扇を持った⦅……友だちだから特に讃して言おう⦆白い手とともに舞台から消えた、橘八郎の最初の消息であった——)
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、れもれもぢきかれ疲勞つからしてしまふ。かれそこでふとおもいた、自分じぶん位置ゐち安全あんぜんはかるには、女主人をんなあるじ穴藏あなぐらかくれてゐるのが上策じやうさくと。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
譬えばスナワチということばにもそくの字があり、ないの字があり、そくの字があり、便べんの字があり、ヨルという詞にもいんの字があり、の字があり、えんの字があり、ひょうの字があり、きょの字があり
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
しかるに静御前義経公に別れ給いし妄念もうねんにや夜な夜な火玉となりて右井戸よりいでし事およそ三百年そのころおい飯貝村に蓮如上人れんにょしょうにん諸人を化益けやくましましければ村人上人を相頼あいたのみ静乃亡霊を
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)