“頃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ころ61.7%
ごろ30.1%
けい3.4%
しばら1.0%
ころお0.7%
このこ0.5%
ころおい0.5%
0.5%
ちかご0.2%
あたり0.2%
0.2%
このごろ0.2%
ころほ0.2%
ケイ0.2%
ゴロ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで、どういふわけで、そんな子ともの私が寫眞しやしんなどはじめるやうになつたかといへば、そのころわたしは、三宅克巳氏ちよの「せう寫眞術しやしんじゆつ
このごろ著しく数を増した乗合のりあい自動車やトラック、又は海岸の別荘地に出這入ではいりする高級車の砂ホコリを後から後から浴びせられたり
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
山阜さんぷのごとし、百けいに散ず、その蛻骨の時に遇えば生竜のごとし、あるいはいわく竜常にこの処に闘う、膏血こうけつ流水のごとしと。
ることこれしばらくして其母そのははす。つひかへらず。曾子そうし(六六)これうすんじてつ。すなは兵法へいはふまなび、もつ(六七)〔魯〕きみつかふ。〔魯〕きみこれうたがふ。
月の上るころおい、水辺の森に来て、琴を鳴らし、ああ、くびに掛けたる宝玉たまを解いて、青年わかものちぎりを結ぼう。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここテ相逢フゴトニ先生ノ文ト翁ノ学トヲ追称ス。交誼こうぎただニ門ヲ同ジクスルノミニアラズ。このこロソノ青年ノ所著『親灯余影』ナル者ヲ示サル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もだえ、憤れるさまがあったが、日の午に近きころおいには、まさにその力尽き、骨えて、また如何いかんともするあたわざる風情して、この流動せる大偉人は、波を伏せしぶきを収めて
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そつからいくらもうなえねえんだよらそんでもさうだに大儀こええたおもはなくなつたがならも」おつぎがいふのを卯平うへいまたやはらかにしがめるやうにしてきながら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
シカモソノ取ツテ以テ今日ニ用フベキ者ヲ求ムレバ僅僅きんきんノミ。予ちかごロ『聖武記』ヲ一貴権ノ家ニ借観ス。およそ十四巻。清ノ人魏源ノ撰述ニ係ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
実はわたくしは三年跡粥河圖書方へ余儀ない縁合えんあい嫁付かたづきまして何不足ない身の上で、昨年九月あたりから、夫は鎌倉道の竹ヶ崎の南山と申す所へ田地と山を買い
むぎいまところぢや村落むらでもわるかねえんだぞ、らそんだがせんはたけうなあなだつけな本當ほんたうに、おとつゝあにやふかうなへ、ふかうなあねえぢや肥料こやししたつてやくにやたねえからなんておこられてなあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
このごろ佐藤一斎のてつ佐藤梅坡ばいはといふもの此に来て教授す。天民大窪酔客も亦来遊すといふ。此日天赫々なれども、山間の駅ゆゑ瘴気冷然たり。行程八里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
北八きたはちは、にやり/\、中流ちうりういたころほ一錢蒸汽いつせんじようき餘波よはきたる、ぴツたり突伏つツぷしてしまふ。あぶねえといふは船頭せんどうこゑ、ヒヤアときもひやす。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
成都ニソウシュ薄田ハクデン十五ケイアリ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シカルニ、ゴロキミ、タイヘン失礼シツレイ小説ショウセツカイテラレル。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)