“このごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コノゴロ
語句割合
此頃66.1%
頃日17.8%
頃者4.2%
近日3.4%
今頃1.7%
近頃1.7%
近曾0.8%
当時0.8%
日頃0.8%
近来0.8%
0.8%
頃来0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なになんでも望遠鏡ばうゑんきやうのやうにまれてはたまらない!ちよツはじめさへわかればもうめたものだ』此頃このごろではにふりかゝる種々いろ/\難事なんじ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
頃日このごろ三輪善兵衛と云ふ人が書籍館を起して、わたくしに古医書を寄附せむことを求めた。わたくしは旧蔵の書籍を出して整理した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
黎元れいぐわん撫育むいくすることやや年歳としを経たり。風化ふうくわなほようして、囹圄れいごいまむなしからず。通旦よもすがらしんを忘れて憂労いうらうここり。頃者このごろてんしきりあらはし、地しばしば震動す。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
しかれども机上きしやう編筆へんひつせはししば/\稿かうだつするの期約きやくうしなひしゆゑ、近日このごろつとめて老人が稿本かうほん残冊ざんさつていし、もつて其乞そのこひさづく。
いやな噂を消してくれる人なら、喜んで接待しようというのが弥右衛門の今頃このごろの心なのであった。
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
近頃このごろ新築したといふ立派な医院で、まだがぷんとしみた。細君は四十五六の善良さうな人で、たしか二度目だつた。
念仏の家 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
近曾このごろ九九すずろに物のなつかしくありしかば、せめて其のあとをも見たきままに帰りぬれど、かくて世におはせんとは努々ゆめゆめ思はざりしなり。
されどいかがしてこれを五一せいし得ん。只いへごとに五二暮をかぎりて堅くとざしてあれば、近曾このごろ国中くになかへも聞えて、人の往来いききさへなくなり侍るなり。
勝四郎は雀部ささべに従ひて京にゆき、絹ども残りなく交易せしほどに、当時このごろ都は四三花美くわびを好むときなれば、四四よき徳とりてあづまに帰る用意はかりごとをなすに、今度このたび上杉のつはもの鎌倉の御所をおと
首尾しゆびは、しかしわるくはなかつたか、ぐにいそ/\とるのを、垣根かきねにじり/\とちつけると、かほて、だまつて、うらめしいをしたのは、日頃このごろ遠々とほ/″\しさを
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なに極楽ごくらくつていらつしやいましたが、近来このごろ極楽ごくらく疲弊ひへいましたから、勧化くわんげをおたのまれで、其事そのこと極楽ごくらくらしつたのでございませう。岩「極楽ごくらく勧化くわんげかえ、相変あひかはらず此方こつちてもおいそがしい。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
このごろ佐藤一斎のてつ佐藤梅坡ばいはといふもの此に来て教授す。天民大窪酔客も亦来遊すといふ。此日天赫々なれども、山間の駅ゆゑ瘴気冷然たり。行程八里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
頃来このごろ書肆駸々堂主人一小冊を携えて来り、居士に一言をかんせん事を望む、受て之をけみすれば、即ち三遊亭圓朝氏のえんぜし人情談話にんじょうばなし美人びじん生埋いきうめを筆記せるものなり。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)