“ご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴ
語句割合
後23.2%
期14.0%
極12.3%
碁8.3%
御7.4%
子4.7%
児4.7%
伍4.4%
語4.1%
呉3.0%
越2.2%
午2.0%
込1.3%
懲1.1%
五0.9%
言0.7%
乞0.7%
怖0.6%
棋0.6%
籠0.6%
兒0.5%
混0.4%
娘0.3%
死0.2%
寤0.2%
恐0.2%
護0.2%
頃0.2%
凝0.1%
后0.1%
囲碁0.1%
如0.1%
小0.1%
忤0.1%
悟0.1%
漉0.1%
濃0.1%
細0.1%
誤0.1%
酷0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後(ご)はながい間なにごともありませんでしたが、ある時、お医者さんは、どこかのおじいさんのところへ呼ばれたことがあります。
喃(のう)、瀧口殿、最早(もは)や世に浮ぶ瀬もなき此身、今更惜(を)しむべき譽もなければ、誰れに恥づべき名もあらず、重景が一期(ご)の懺悔(ざんげ)聞き給へ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
私は乱暴書生ではない。極(ご)く気の小さい大人しい者である。杉浦さんに出会ってどうしたと思います。私は急に下駄から飛び降りた。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ナニ! 助勢を? 誰がどこへ……?」と思わず泰軒、碁(ご)をそっちのけに乗りだすと、忠相は手の石で盤をパチパチたたきながら
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『まあ、御(ご)ゆつくりなさいまし。表はお寒うございますから。』と、女房は愛想(あいそう)よく云つて、わたしの火鉢に炭を継いでくれたりした。
赤い杭 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「三つ子(ご)の心は百までも」「老馬路(みち)を忘れず」という。青年時代に植えた種子(たね)は、よかれ、悪(あ)しかれ、いつまでも身辺に纒(まと)いつく。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
生れて間もないらしい乳呑(ちの)み児(ご)を抱えていたが、外にもう一人、六つぐらいになる男の児が彼女のうしろに含羞(はにか)みながら食っ着いていた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
民衆の上にある英雄と、民衆のなかに伍(ご)してゆく英雄と、いにしえの英雄たちにも、星座のように、各〻の性格と軌道があった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
未(いま)だ必(かなら)ずしも(六四)其身(そのみ)之(これ)を泄(もら)さざるも、而(しか)も((説者ノ))語(ご)((適〻))其(そ)の匿(かく)す所(ところ)の事(こと)に及(およ)ばんに、是(かく)の如(ごと)き者(もの)は身(み)危(あやふ)し。
呉(ご)の孫策(そんさく)は、すでに、曹操との軍事経済同盟の約束によって、大江をわたり、南のほうから進撃の途中にあったが、曹操の書簡を手にして
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
築地外科病院の鉄扉(てっぴ)は勿論しまって居た。父のと思わるゝ二階の一室に、ひいた窓帷(まどかけ)越(ご)しに樺色(かばいろ)の光がさして居る。余は耳を澄ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
柄長く椎(しい)の葉ばかりなる、小(ちいさ)き鎌を腰にしつ。籠(かご)をば糸つけて肩に懸け、袷(あわせ)短(みじか)に草履穿(は)きたり。かくてわれ庵を出でしは、午(ご)の時過ぐる比(ころ)なりき。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
または土足のまま茶屋の囲炉裏(いろり)ばたに踏ん込(ご)んで木曾風(きそふう)な「めんぱ」(木製割籠(わりご))を取り出す人足なぞの話にまで耳を傾けるのを楽しみにした。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もう懲(こ)り懲(ご)りだ。何が釣れたって魚は握(にぎ)りたくない。魚も握られたくなかろう。そうそう糸を捲いてしまった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四(し)の五(ご)のいう必要はないでしょう。あなたの近親のために、むかしの友達が迷惑をしているとしたら、それくらいのことをやってくださるのが当然よ。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
また独り言(ご)ちながら御廐橋の四つ角を左に、新堀渡って、むなしく見世物小屋の雨に煙っている佐竹ッ原を横目に、トコトコと圓朝は歩いた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「私はそれまでに、ぜひ一軒いとま乞(ご)ひに行つて来たいところがあるので、手廻しに少し早く起きたんですよ。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
彼は長い躊躇(ちゅうちょ)のあとで怖(こ)わ怖(ご)わ、朝の白い光線に曝された、恋人の上にかがみ込んで、彼女の体を注視した。
虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
棋(ご)など打っている年老(としと)った紳士も二、三人紛れ込んでいたが、その心持は、周囲の学生連と大した相違はなさそうに見えた。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
なる程生というものは苦艱(くげん)を離れない。しかしそれを避けて逃げるのは卑怯(ひきょう)だ。苦艱籠(ご)めに生を領略する工夫があるというのだ。What(ホワット) の問題を how(ハウ) にしたのだね。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
をさな兒(ご)も、老も若(わかき)も、さをとめも、妻も、夫も。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
兩國橋の人混(ご)みの中で、これだけのことをやり遂げるのは並々ならぬ膽力(たんりよく)と手並と、もう一つ、追はれる者の死物狂ひの氣持でもなければ出來ないことです。
次郎兵衛というものを婿にもらいましたが、夫婦の仲に子供がございませんので、おらちという貰い娘(ご)をいたしまして、それはことし十六になります。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「そら、あの西の勘三さんの田ン中の掘切で死(ご)ねていたんだッてよ。泥深い中に体(からだ)が半分(はんぶん)突っささったまま、首イこうたれてつめたくなったんだッてよ」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
身躰四肢必らずしも人間の運作を示すにあらず、別に人間大に施為(せゐ)するところあり。ひそかに思ふ、終に寤(さめ)ざるもの真の寤(ご)か。終に寐せざるもの真の寐か。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
彼は顔をいろいろ歪(ゆが)めて彼女を笑わせたり、やり過ぎるほど菓子をやったりしたあとで、もういいだろうと思って恐(こ)わ恐(ご)わ「御身よ御身よ。」といいながら彼女の手を握る。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
父は祖父を護(ご)して遠方に避難(ひなん)し、兄は京都の英学校に居り、家族の中で唯一人(ただひとり)の男の彼は、母と三人の姉と熊本を東南に距(さ)る四里の山中の伯父(おじ)の家に避難した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
話が外(そ)れますが、この頃(ご)ろ『万葉集』が大変持(も)て囃(はや)されますね、『万葉』は佐々木君も面白いという、鉄幹君も面白いという、しかし両君の面白いというのと吾々の面白いとするのとは
子規と和歌 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
どだい兄公殿(あにきどの)が、少し仏凝(ご)りが過ぎるでなう——。自然内(うち)うらまで、そんな気風がしみこむやうになつたかも知れぬぞ。時に、お身のみ館の郎女も、そんな育てはしてあるまいな。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
四里間に家無きも、山間或は原野にして、シオポロ川の源に出で、川畔に傍(そ)うて降(くだ)る。終日暴雨なり。后(ご)三時愛冠に着す。全身は肌迄湿(うるお)うたり。夜中(やちゅう)熟眠す。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
油断をすると此方(こっち)の方が危(あぶな)いぞ、馬鹿な奴(やつ)だあれを知らぬかなどゝ、宜(い)い加減に饒舌(しゃべ)れば、書生の素人(しろうと)の拙(へた)囲碁(ご)で、助言(じょげん)は固(もと)より勝手次第で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
オルガンの鳴っとる如(ご)たる
この子を残して (新字新仮名) / 永井隆(著)
そこは、おばけやしきの見せもの小(ご)やです。
かいじん二十めんそう (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
努力は其れと稍や違つた意味を有し、意志と感情とが相(あひ)忤(ご)し戻つて居る場合でも、意識の火を燃え立たせて、感情の水に負けぬやうに爲し、そして熱して/\已まぬのを云ふのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
遠くさかのぼれば、昔慧可大師(えかだいし)は半臂(はんぴ)を断(た)って法(のり)を求め、雲門和尚(うんもんおしょう)はまた半脚を折って悟(ご)に入った。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
鰹のたたき、あいなめの煮物、船で作った絹漉(ご)しの冷奴、大根の風呂吹き。これだけあれば食いきれないのだけれど、次に出た鯨肉の水たきが俄然食欲を煽動する。
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
縹色(はなだいろ)(露草染め)のむら濃(ご)の狩衣に、よい太刀(たち)を佩(は)いた武者烏帽子(むしゃえぼし)の武人である。年のころは二十六、七か。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
したがつて彼女の頭に浮ぶ結婚生活はをかしい位に家事向きのことで一杯になつてゐた。お裁縫だの、洗ひ張りだの、糠味噌の塩加減、野菜の煮方、その他細(こ)ま細(ご)ましたことが彼女の空想を刺戟した。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
無意識といっても普通の偶然のさく誤(ご)を意味するものではなくて、チャンとおれ自身の意志から発しているのだ。あすこへ斧をおき忘れておけば、どうかした機会に落ちることがあるだろう。
疑惑 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ローラは酷(ご)く熱心な眼を輝かせて、さつきから二人の会話を非常に注意深く聞いてゐるのだが、さつぱり意味が解らない
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)