“混”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まじ30.6%
29.6%
19.4%
こん11.3%
まざ2.7%
2.2%
まぜ1.6%
みだ1.1%
こみ0.5%
まじっ0.5%
コン0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平仮名の手紙で、ほんの少しばかり漢字のまじっているものであるが、とにかく日本文の手紙が書けるのだから、たいしたものである。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
テーブルのうえには、カーネーションや、リリーや、らんのはななどがられて、それらの草花くさばな香気こうきじって、なんともいえない
煙突と柳 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「……そらそら、すこしすいたと思ったらまた参詣人がんで来たよ。押さないで、押さないで——おい若いの——順番におしよ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち感情が事実にこんじやすい。ゆえに事実を冷静に客観的に述べないで、あるいは厭味いやみを付加したりあるいは喜ぶ意を含ましめたりする。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
奥の部屋では客と主人のまざり合った笑声が起った。お種は台所の方へ行ったり、吾子わがこの側へ行ったりして、一つ処に沈着おちついていられないほど元気づいた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あすこは狭い通りにみといつも人が雑踏しているところですが、今店へ入ろうとした途端、っ! と思わず叫びを挙げました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
お登和嬢「お蕎麦はどういう風におうちなさいます、やっぱり少しは小麦粉をつなぎにおまぜなさいますか」妻君
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
聖書を使うて自己の主張を説くのである、願くば余も亦彼等の一人としてのこることなく、神の道をみださず真理を顕わし明かに聖書の示す所を説かんことを、即ち余の説く所の明に来世的ならんことを
白い襟首えりくび、黒い髪、鶯茶うぐいすちゃのリボン、白魚のようなきれいな指、宝石入りの金の指輪——乗客がこみ合っているのとガラス越しになっているのとを都合のよいことにして
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
その唇からジラジラした嫌な声が出ると千世子は自分の体がちぢまる様な気がして自分がこんな男でなくってよかったなあと思う心とやれやれと思うのが一緒にまじっ溜息ためいきをついた。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツコントンノウミデアル。肉体ニクタイ死亡シボウデアル。キミノ仕事シゴトノコルヤ、ワレノ仕事シゴトノコルヤ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)